Category:その他
オバマ大統領、石油ガス売上を資金源とした気候変動対策研究を模索
オバマ大統領は2月12日に行った一般教書演説で、「米国は更なる気候変動対策に取り組まなくてはならない」と述べた上で、議会が行動を起こさなければ、政権が自ら動くと発言した。また大統領は、連邦用地・水の掘削によって得た石油やガスの売上を資金源として、自動車から石油を不要とするクリーンエネルギー技術の研究開発を支援する「エネルギー安全保障信託(Energy Security Trust)」の設立を要請した。一部の環境推進派は大統領の発言を歓迎したが、一部は、「大統領は具体的な行動を全く約束しなかった」と落胆の声を上げている。エネルギー効率に対する取り組みは議会で超党派の支持を得ているが、オバマ大統領がそれ以上の気候関連法案の可決に臨んだ場合、議会で反発を招くことは必至である。 USA Today “Obama seeks oil-funded research to tackle climate change” (2/12/13)
米CFIUS、CNOOCによる加ネクセン社買収を承認
中国国営企業のCNOOC社がカナダの石油ガス会社、ネクセン社(Nexen)を151億ドルで買収しようとしていた件で、ネクセン社は2月12日、米国の対米外国投資委員会(Committee on Foreign Investments in the United States: CFIUS)が同買収案件を承認したと発表した。同買収案件は、カナダと欧州の規制当局の承認を既に得ていたが、ネクセン社が米国の権益も保持していることから、米国CFIUSの承認も必要とされていた。ネクセン社は、買収取引は2月25日の週に完了すると見込んでいる。米国内では中国企業による対米投資に不信が広がっていることから、CNOOC社がCFIUSの承認を獲得したことは、「前向きな展開」と考えられる可能性が高いと指摘する専門家もいる。しかし、連邦議員の中には今後の同様取引を阻止する法案の提出を検討している者もいる。 Reuters “CNOOC-Nexen deal wins U.S. approval, its last hurdle” (2/12/13)
世界のソーラー発電能力が初めて100ギガワットを超える
欧州太陽光発電産業協会(European Photovoltaic Industry Association: EPIA)の発表によれば、世界のソーラー発電能力が初めて100ギガワットを超え、その3分の1は2012年に、更に3分の1が2011年に導入された。ソーラー発電所は、最大で16件の中規模原子力発電所に相当する発電を行っており、2012年の成長は中国、米国、日本が中心となっている。欧州市場は停滞したものの、ドイツは引き続き世界最大市場で、7.6ギガワットが導入された。一方、世界風力エネルギー評議会(Global Wind Energy Council: GWEC)によれば、世界の風力発電能力は現在、282ギガワットとなっているという。世界の風力エネルギー業界は昨年20%の成長を遂げ、45ギガワットが追加された。 Sustainable Business.com “Solar Reaches 100 GW Threshold Worldwide, Wind Grows 20%” (2/12/13)
カレン・ミルズSBA長官が退任へ
中小企業庁(Small Business Administration)のカレン・ミルズ長官(Karen Mills)は2月11日、SBA長官を退任すると発表した。同長官は2009年初頭に就任した。次期SBA長官が承認されるまでは、長官職に留まるとしている。SBA長官はオバマ大統領によって、閣僚レベルに格上げされた。ミルズ長官の退任発表に伴い、オバマ大統領は同長官が米国の中小企業経営者やアントレプレナーのために行った優れた功績を称えた。ミルズ長官の退任発表により、ヒラリー・クリントン国務長官(Hillary Clinton、Secretary of State)やヒルダ・ソリス労働長官(Hilda Solis、Secretary of Labor)などに続き、女性閣僚が新たに離脱することになる。 White House “President Obama Names Sally Jewell to Lead the Department of the Interior” (2/6/13)
連邦政府機関、環境目標の達成に遅れ
連邦政府機関はそれぞれの持続可能性に関する取り組みの最新報告を行政管理予算局(Office of Management and Budget: OMB)に行い、OMBがこれらの報告書を2月5日に発表した。これによると、多くの連邦政府機関は、エネルギー効率や持続可能性に関する義務付けの目標達成に遅れを取っており、その要因として厳しい予算状況があることが伺える。一例として、国防総省(Department of Defense: DOD)は、DOD施設におけるエネルギー消費を2015年までに2003基準年の30%減にするという目標を達成できない見込みであり、2011年の時点でわずか13%減に留まっているという。更に、DODの建造物の15%が連邦政府によるグリーン・ガイドラインに合致するようにするという目標にも達しない見込みであるという。DODは、厳しい予算環境の中で施設の改装や維持管理を行わなければならない点を指摘している。 Federal Times “Agencies coming up short on green gov goals” (2/7/13)
2012年の製造業買収合併金額、2011年を上回る
プライスウォーターハウス・クーパーズ社(PricewaterhouseCoopers: PwC)が発表した「アセンブリング・バリュー(Assembling Value:PwCが四半期ごとに発表している世界の製造業における買収合併活動の分析報告)」によれば、2012年第4四半期は、世界経済の方向の不透明性が高まったことから、製造業における買収合併取引は鈍化したが、2012年通年では、取引件数では前年を下回ったものの、金額では前年を大きく上回ったという。具体的には、2012年における製造業の買収合併取引額は778億ドルに達し、前年の629億ドルから24%の増加となった。更に、取引規模が10億ドル以上のメガ取引が2012年には17件(合計481億ドル)に達し、2011年の実績(10件、合計284億ドル)を大きく上回った。 Manufacturing.net “PwC: 2012 Manufacturing M&A Surpassed 2011” (2/8/13)
エネルギー省、海洋エネルギー資源の持続可能的開発を支援するデータベースを立ち上げ
エネルギー省(Department of Energy)は2月8日、波や潮汐、海流などに関する世界のエネルギー開発の環境モニタリング及び研究の結果が盛り込まれた新たなデータベースを立ち上げた。これはエネルギー省が国際エネルギー機関(International Energy Agency: IEA)の海洋エネルギー・システム(Ocean Energy Systems)イニシアチブと協力して開発したもので、「テティス(Tethys)」と呼ばれる。テティスは、産業規制担当者やエネルギー・プロジェクト開発者が環境的に責任のある形で持続可能な海洋エネルギー・プロジェクトを導入することを支援するものである。エネルギー省はテティス・データベースと共に、環境への潜在的影響や海洋パワーのモニタリング手法に関する研究を特定した関連報告書も発表した。 EERE News “Energy Department Launches New Database to Support Sustainable Development of Ocean Energy Resources” (2/8/13)
地域温室効果ガス・イニシアチブに参加する北東部9州、排出上限の引き下げを模索
地域温室効果ガス・イニシアチブ(Regional Greenhouse Gas Initiative: RGGI)に参加している北東部9州(ニューヨーク、コネチカット、デラウェア、メイン、マサチューセッツ、メリーランド、ニューハンプシャー、ロードアイランド、バーモント)は、RGGIプログラムの改革案の一部として、炭素排出上限を大幅に引き下げる意向を明らかにしている。現在、年間の排出上限は1億6,500万トンであるが、9州は2014年からこれを91トンに削減することを模索することで一致した。その後は2020年まで毎年2.5%ずつ上限を引き下げることを提案している。上限の引き下げは、2008年に始まったRGGIプログラムを活性化することを狙いとしている。2012年における炭素排出水準は約92トンで、現在の上限を下回っている。排出上限の引き下げは、発電所が支払う炭素排出枠の費用増加につながる可能性が高いことから、様々な発電所や業界団体が反発すると予想される。 USA Today “9 Northeastern states seek to reduce emissions caps” (2/7/13)
エネルギー省、「自動歳出削減措置により職員の自宅待機やプログラム削減を余儀なくされるかもしれない」と通達
エネルギー省(Department of Energy)は職員向けの内部通達で、「自動歳出削減措置(sequestration)が予定通り3月1日に実施された場合、職員の一時的な自宅待機や重要なプログラムの削減を余儀なくされるかもしれない」と述べた。通達の中でエネルギー省のダニエル・ポネマン副長官(Daniel Poneman)は、「これらの削減措置が実施されるまで1ヶ月を切った現在、上級指導部は我々が自動歳出削減措置にどのように対処すべきかについて広範な計画作りに取り組んでいる」と述べた。 Reuters “DOE says sequestration may force furloughs, program cuts” (2/7/13)
オバマ大統領の選挙戦資金調達者が商務長官候補と目される
2008年の大統領選挙で、オバマ大統領向けに画期的な資金調達努力を先導したペニー・プリツカー氏(Penny Pritzker)が、次期商務長官(Secretary of Commerce)の有力候補と目されている。同氏は2008年にも同ポストへの指名を取りざたされたが、、一部の関係者が「ハイアット・ホテル創業者一族の相続人である同氏の莫大な資産は指名を複雑にするかもしれない」と示唆したことから、自ら指名候補として検討されることを辞退した。しかしオバマ大統領の考えに近い者の発言によれば、大統領は再びプリツカー氏の商務長官指名を検討しているかもしれないという。正式な発表はまだ数週間後であり、オバマ大統領は他の人物を選出する可能性も残されているという。 New York Times “Obama Fund-Raiser Said to Be Cabinet Candidate” (2/7/13)