エネルギー省、国内の電力グリッドの対応力強化に最高3,200万ドルを投資

エネルギー省(Department of Energy)は、7件の「対応力のある配電システム(Resilient Distribution Systems)」プロジェクトに最高3,200万ドルを投資すると発表した。これらのプロジェクトは、米国内の電力グリッドの対応力強化につながる次世代ツール及び技術の初期段階の研究開発を支援する。本件は、エネルギー省全体で協調的に行われている「グリッド近代化イニシアチブ(Grid Modernization Initiative)」の下で行われる2回目の資金提供ラウンドで、グリッド近代化研究所コンソーシアム(Grid Modernization Laboratory Consortium: GMLC)による7件のプロジェクトに投資を行う。GMLCは、電力グリッドの近代化を目指し、有識者・技術・資源を結集させるためのエネルギー省と参加国立研究所による戦略的パートナーシップである。 Department of Energy “Energy Department Invests up to $32 Million to Improve Resilience of the Nation’s Power Grid” (9/15/17)

エネルギー省、オークリッジ国立研究所アントレプレナーシップ・プログラムの第2次募集を発表

エネルギー省(Department of Energy)は9月19日、オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)でのイノベーション・クロスロード(Innovation Crossroads: IC)に参加するイノベーターの第2次募集開始を発表した。ICは、エネルギー省傘下の国立研究所で実施される2年間のポスドク・アントレプレナーシップ・プログラムで、次世代の優秀な技術系ポスドク人材がアントレプレナー研究者としてORNLに加わり、業界によって特定されたエネルギー及び製造の基本的課題への対処に取り組む。予算は最高250万ドル(予算状況次第)で、エネルギー省は最高5名のポスドク・イノベーターを選出する予定である。 Department of Energy “Energy Department Announces Second Round of Entrepreneurship Program at Oak Ridge National Laboratory” (9/19/17)

NSF、新たなEPSCoR助成を発表

米国科学財団(National Science Foundation: NSF)は、新たな「競争的研究を促進するために確立されたプログラム(Established Program to Stimulate Competitive Research: EPSCoR)」を通じて、新たに5つの州に各およそ2,000万ドルを助成した。EPSCoRは、研究へのコミットメントを示しながらも、その他の地域に見られる投資レベルに達していない州の研究開発能力を強化することを狙いとしたプログラムである。今回、EPSCoR研究インフラ改善(Research Infrastructure Improvement: RII)トラック1の助成を受けるのは、アラバマ、カンザス、ロードアイランド、サウスカロライナ、ワイオミングの各州で、各州の主導機関はこの助成を元に、STEM分野における基礎研究及び教育を支援し、地域の利益に関連した分野での労働力開発を推進する。 National Science Foundation “NSF issues new EPSCoR awards, investing in science and engineering across nation” (9/19/17)

エネルギー省傘下の公立研究所、国際原子力機関から国際研究開発ハブとして認定

エネルギー省(Department of Energy)のリック・ペリー長官(Rick Perry)と国際原子力機関(International Atomic Energy Agency: IAEA)の天野之弥事務局長は9月18日、IAEAによって、OE傘下のオークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)とアイダホ国立研究所(Idaho National Laboratory: INL)が「研究炉に基づく国際センター(International Centre based on Research Reactors: ICERR)」として認定されたことを祝った。米国は原子力研究で独自の能力及び卓越性を持つ国として、フランス、ロシア、ベルギーと共に認定された。ICERRとしての認定は、被指定国がIAEA全加盟国の研究炉を最大限に活用する形で協力することを奨励するものである。 Department of Energy “Department of Energy National Labs Recognized as International R&D Hub by International Atomic Energy Agency” (9/18/17)

グローバル・イノベーション・シティとして台頭するピッツバーグ市

ピッツバーグ市のイノベーション経済は強力かつ成長中であるが、ブルッキングス研究所(Brookings Institution)による新たな報告によれば、同市が既存の資産を基に、世界的競争力をつけ、成長中のイノベーション・クラスターをさらに活性化するためにできることはまだあるという。報告書「次の経済をとらえる:グローバル・イノベーション・シティとして台頭するピッツバーグ市(Capturing the Next Economy: Pittsburgh’s rise as a global innovation city)」は、同市が技術ベースの経済活動のグローバル拠点となるための特別な機会などについて調査、分析したものである。ブルッキングス研究所は、ピッツバーグ市の経済的未来のための新たな方向性を採択し、これを提唱するためイニシアチブとして「革新的PGHパートナーシップ(InnovatePGH partnership)」の開始などを勧告している。 Brookings Innstitution “Capturing the next economy: Pittsburgh’s rise as a global innovation city” (9/13/17)

「生命科学におけるデュアル・ユース研究を統治する政策は断片化されている」との報告

米国アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は、「生命科学におけるデュアル・ユース研究の懸念:現在の問題と論争(Dual Use Research of Concern in the Life Sciences: Current Issues and Controversies)」と題する報告書を発表した。生命科学分野におけるデュアル・ユース研究(有害な形で利用される可能性がある研究)を統治する政策及び慣行を調査したもので、複数の問題点が特定されている。本報告書によると、米国は生物学的研究を安全に実施しているという確固たる記録はあるものの、生命科学の情報(バイオセキュリティの懸念を呈する可能性がある)の拡散を制御する政策及び規則は断片化しているという。報告書はまた、「多くの生命科学者がバイオセキュリティ問題についてほとんど認識していないことを示す兆候もあり、科学者への継続的な研修が重要である」と強調している。 National Academies “Policies Governing Dual-Use Research in the Life Sciences Are Fragmented; Most Scientists Have Little Awareness of Issues Related to Biosecurity” (9/14/17)

エネルギー省、議会に義務付けられた戦略石油備蓄の原油売却先を決定

エネルギー省(Department of Energy)の化石燃料局(Office of Fossil Energy)は9月14日、戦略石油備蓄(Strategic Petroleum Reserve: SPR)の原油売却先を発表した。これは、21世紀治療法(21st Century Cure Act)」との5010セクションと、2015年超党派法(Bipartisan Budget Act of 2015)のセクション403の下で、それぞれエネルギー長官に2018年度の売却が義務付けられた合計1,400万バレルを売却したものである。売却先として競争的に選出されたのは、BPオイル・サプライ社(BP Oil Supply)、エクソン・モービル社(Exxon Mobil Corporation)など6社であった。 Department of Energy “DOE Announces Contract Awards for Congressionally-Mandated Sale of Crude Oil from the Strategic Petroleum Reserve” (9/14/17)

NSF、地球の生物学的多様性の理解を深める研究に1,470万ドルを助成

米国科学財団(National Science Foundation: NSF)は今年、「生物学的多様性の側面(Dimensions of Biodiversity)」プログラムを通じて、7件のプロジェクトに資金提供を行っている。同プログラムは、従来型の生物学的多様性の研究(一つの分類のグループまたは生態系に重点を置いている)とは異なり、複数の研究分野を統合するユニークな研究イニシアチブである。2017年のグラントとして合計1,520万ドルが提供されており、受益プロジェクトのトピックには、①生態系のエンジニアとしてのピートモス(コケ)のゲノム構造及び適応的進化、②農業における共生細菌の役割、などが含まれる。 National Science Foundation “NSF awards $14.7 million for research to deepen understanding of Earth’s biodiversity” (9/14/17)

DARPA、エレクトロニクス・リサージェンス・イニシアチブを開始

国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は9月13日、エレクトロニクスのパフォーマンスを大幅に向上させることを目的とした「エレクトロニクス・リサージェンス・イニシアチブ(Electronics Resurgence Initiative: ERI)」による新たな投資として、新たに6つの新プログラムを発表した。ERIでは既に複数のプログラムと大学の基礎エレクトロニクス研究への大型資金提供が行われており、今回発表された6つの新プログラムは、それに加わる形となる。これらをあわせ、ERIは今後4年間で、先端新マテリアル、回路設計ツール、システム・アーキテクチャにおける研究の育成に数億ドルを投資する計画である。 Defense Advanced Research Project Agency “DARPA Rolls Out Electronics Resurgence Initiative” (9/13/17)

エネルギー政策の重鎮、ピート・ドメニチ元上院議員(ニューメキシコ州)が逝去

ニューメキシコ州選出議員として最長の議員歴(1973年~2009年)を持つピート・ドメニチ元上院議員(Pete Domenici、ニューメキシコ州選出、共和党)が亡くなった。85歳であった。ドメニチ議員は2007年10月、不治の脳障害と診断されたとして、7選を目指さないことを発表し、議員を引退している。ドメニチ上院議員は、国家エネルギー法案成立において主要な役割を果たし、2003年から上院エネルギー・天然資源委員会(Senate Energy and Natural Resources Committee)の委員長を務めるなど、エネルギー政策に精通し、影響力が高いことで著名であった。 USA Today “Pete Domenici, New Mexico’s longest-serving U.S. senator, dies at 85” (9/13/17)