NIH、動物実験を削減する新イニシアチブを発表
国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)は4月29日、研究における動物実験を削減し、ヒトベースの研究技術を拡大する新構想を導入すると発表した。これまでの生物医学研究システムに新科学技術や新興技術を導入し、動物を使わない代替研究モデル開発とその活用を進めるもので、研究のやり方を根本的に再考していく。具体的には、オルガノイド(Organoid)や組織チップ(Tissue Chips)、また、複雑な生物学的人間システム、疾患経路、薬物相互作用をシミュレートする計算モデルなどの技術を用いて、データサイエンスとテクノロジーの進歩をヒト生物学(Human biology)と融合させるという。これまでアルツハイマー病や癌などの疾患に関する動物実験の結果を、臓器や機能の違いからヒトへ応用することの有効性が確認できなかったことから、新たに研究イノベーション・検証・応用局(Office of Research Innovation, Validation, and Application: ORIVA)も設立し、ヒトベースの開発と検証を促進していくという。 NIH “NIH to prioritize human-based research technologies” (04/29/25) https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-prioritize-human-based-research-technologies