トランプ大統領の貿易及び税政策により、米国の蓄電池ブームが鈍化
バイデン前政権及び連邦議会による近年の寛大なインセンティブを受け、蓄電池製造が米国内で本格的に始動し始めていたが、トランプ政権及び連邦共和党議員が、中国による米国市場へのアクセスを制限しようとする中、蓄電池生産は停滞し始めたようである。ミシガン州マーシャルでフォード自動車(Ford Motor)が30億ドルを投じて建設中の蓄電池工場は来年から自社の電気自動車向け蓄電池を生産する予定であったが、フォード自動車は中国の蓄電池企業大手から技術ライセンスを受けており、現在審議中の下院法案の下では同中国企業は連邦助成金の対象とはならない。サウスカロライナ州やワシントン州でも、蓄電池生産工場への大型投資の再検討や建設遅延などが生じている。トランプ大統領の政策法案は、米国にとって困難なジレンマを呈する。米国は国内に蓄電池産業を創出し、中国への依存を削減したいと望んでいるが、中国は既にこの業界で支配的存在となっており、米国が中国企業の協力を得ずに重要なプレイヤーとなることは極めて難しいとみられている。 New York Times “Trump’s Trade and Tax Policies Start to Stall U.S. Battery Boom” (06/16/25) https://www.nytimes.com/2025/06/16/business/energy-environment/trump-battery-factories-electric-vehicles.html