2026年度予算要求、NASAの数々の宇宙ミッションを中止
トランプ大統領が5月30日に発表した2026年度予算要求は、米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration: NASA)について、「より効率的な組織となり、米国人を人類で初めて火星に着陸させる機関となる」としている。5月初旬に発表した概算予算要求で、既にNASA予算を39億ドルに半減することが明らかとなっていたが、詳細は不明となっていた。30日の発表でその詳細が明らかになり、優先度の低い約40件のミッションの廃止が提案されている。具体的に、現在宇宙で実施されている宇宙ミッション(軌道上炭素観測衛星(OCO)の2号機及び3号機を含む)や、深宇宙気候観測衛星(Deep Space Climate Observatory)に搭載された地球観測設備などが廃止される。削減の対象は地球に留まらず、木星を周回する探査機「ジュノー(Juno)」ミッションやまだ開始されていないNASAの主要な科学ミッションがほぼ全て廃止される。議会がこの予算要求に従った場合、NASAが長期的に担っていた「宇宙科学における世界的リーダー」の役割は実質的に終わると、研究者らは懸念している。 Science “Dozens of active and planned NASA spacecraft killed in Trump budget request” (05/30/25) https://www.science.org/content/article/dozens-active-and-planned-nasa-spacecraft-killed-trump-budget-request