CNAS、汎用人工知能を巡る米中競争分析を公表

新米国安全保障センター(Center for a New American Security: CNAS)は8月27日、人間と同等レベルの能力を持つ汎用人工知能(AGI)の台頭による米中間の地政学的競争への影響を分析した報告書を公表した。AGI技術の開発が国力や経済力に波及し、優位性を左右すると指摘し、経済成長と生産能力の向上、世界的な情報環境に対する影響力の強化、新たな軍事能力の獲得などへの波及メカニズムを提示した。中国の現状については、AGI開発推進が政策上の優先事項となりつつも、シリコンバレーの技術レベルには達しておらず、発展途上にあるという。政府に対しては技術漏洩阻止や流出した際の追跡体制整備について、中国との外交チャネルを設置するよう提言している。AGI技術は軍事・経済の覇権争いにとどまらず、社会構造そのものを激変させ、深刻な分断を引き起こすリスクがあると指摘しており、5月に行われた米中首脳会談における両国間対話枠組みも活用しながら、影響緩和策を講じる重要性を強調した。

CNAS “Superpowers and AGI” (08/27/26)
https://www.cnas.org/publications/reports/superpowers-and-agi