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July 2026

エネルギー省のAIコンソーシアムにスケールAI社が参画

フェドスクープ(FedScoop)は7月17日、エネルギー省(Department of Energy)のジェネシス・ミッション・コンソーシアム(Genesis Mission Consortium)にスケールAI社(Scale AI)が参画すると報じた。同ミッションは政府による人工知能(AI)推進政策の一環で、同社は公民連携を推進する取り組みの協働ハブとして活動する。エメラルドAI社(Emerald AI)やサンバノバ・システムズ社(SambaNova Systems)に続く民間参画で、2月の立ち上げ以来、アクセンチュア社(Accenture)やアマゾン・ウェブ・サービス社(Amazon Web Services)、IBM社などが参加している。同省は効率的な管理には全米の結集が必要不可欠と説明しており、これに先立ち、3月に学際的チームを対象とした2億9,300万ドルの資金提供枠を設定していた。来週開催される初サミットでその受賞者が発表される予定で、スケールAIはこれらチームのまとめ役を担う。同省は今後、他国との同盟形成や議会への資金増額要請を通じて、全体の取り組みをさらに加速する方針である。 FedScoop “Energy adds more AI startups to Genesis Mission Consortium” (07/16/26) Energy adds more AI startups to Genesis Mission Consortium

労働省、小学校低学年向けAI教育カリキュラム開発へ 中国の教育課程を念頭

フェドスクープ(FedScoop)は7月17日、労働省(Department of Labor)が学生向け人工知能(AI)教育カリキュラムの開発を進めていると報じた。米国科学財団(National Science Foundation: NSF)や教育省(Department of Education)と連携し、小学校2年生から指導を行う中国に対抗する教育体制を構築する。これに伴い、同省が開設を予定しているAI労働力ハブ(AI workforce hub)を通じてIT企業などと覚書(MOU)を締結し、民間部門が求める労働者スキル情報を収集して、カリキュラムを作成する。また、先週公示された情報提供要請(Request for Information : RFI)に基づく「米国時間利用調査(American Time Use Survey)」へAI項目を追加し、雇用増減に関する生データを収集し活用する方針である。この取り組みに関して同省は、雇用を失うという若者や労働者の恐怖心払拭には、実態に即した教育が必要不可欠であると強調した。なお、将来的には労働統計局(Bureau of Labor Statistics)がこの取り組みを引き継ぐ方針を示している。 FedScoop “Labor Department eyes AI curriculum akin to China’s teachings” (07/17/26) Labor Department eyes AI curriculum akin to China’s teachings

国防総省は極超音速ミサイル配備の包括戦略策定を GAO勧告

政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は7月17日、従来型即時攻撃(Conventional Prompt Strike: CPS)極超音速ミサイル配備に向け、国防総省(Department of Defense)に対し投資決定の定期レビューに向けた包括戦略の策定を勧告したと発表した。同省はCPS開発や生産、長距離極超音速兵器(Long-Range Hypersonic Weapon)関連事業に少なくとも500億ドルを投資する計画であるが、傘下の各軍による個別の投資決定により低効率で配備が遅れている。海軍のズムウォルト級駆逐艦(DDG 1000)3隻の改修も、1発あたり約5,000万ドルかかるCPS搭載により24ヶ月遅延しており、特に1番艦は1月時点で94%改修が完了していたものの、この導入関連作業により完成に至っていない。同級特有のレーダーや戦闘システムなどの維持管理が極めて高コストで、ミサイルの年間生産数も目標の12発を大きく下回り、当初予定の飛行試験も2027年に延期となった。GAOは経済的な維持管理には包括戦略が不可欠と指摘し、国防総省もこれに同意している。 GAO “Navy Ship Modernization: DOD Needs Comprehensive Strategy to Field Hypersonic Missile Capability” (07/17/26) https://www.gao.gov/products/gao-26-107974

運輸省、軍艦2隻の建造に20億ドル投入へ

運輸省(Department of Transportation)は7月17日、ハンファ・フィリー造船所(Hanwha Philly Shipyard)における新型軍艦2隻の建造に20億ドルを投じると発表した。「勤労家族減税法(Working Families Tax Cut Act)」の財源を活用する大統領令に基づく取り組みで、ミサイル射程試験計測艦(Missile Range Instrumentation Vessels: MRIV)2隻を建造する。国防総省(Department of Defense)ミサイル防衛局(Missile Defense Agency: MDA)が保有する50年前に建造された老朽艦2隻に代わるもので、太平洋上でのミサイル迎撃試験などを監視する先進追跡機能を備え、国防に関する重要データ収集を支援する。造船工程を管理するトート・サービス社(TOTE Services)は、同省海事局(Maritime Administration: MARAD)の実証済み船舶建造管理モデルを採用して期限内かつ予算内での納入し、建造工程を迅速化する方針を示しており、1隻目は2030年6月までの納入を目指しているという。 Department of Transportation “Trump’s Transportation Secretary Duffy, White House OMB Director Vought Celebrate Christening of ‘Lone Star State,’ Announce $2 Billion Investment to Build Two New Military Ships in Philadelphia” (07/17/26) https://www.transportation.gov/briefing-room/trumps-transportation-secretary-duffy-white-house-omb-director-vought-celebrate

ORNL、コラボ社と包括連携協定を締結

オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)は7月17日、スタートアップのザ・カンパニー・ラボ社(The Company Lab: Co.Lab)と包括連携協定(MOU)を締結したと発表した。テネシー州におけるディープテック(先端技術)のエコシステム強化と同研究所技術の市場投入加速に向け、リソース支援など量子、エネルギー、輸送分野における起業の支援体制を拡充する。エネルギー省(Department of Energy)の技術商業化オフィス(Office of Technology Commercialization)が管轄する起業家育成プログラム「イノベーション・クロスロード(Innovation Crossroads)」に基づく取り組みで、過去10年間で58社の新興企業を支援し、約350人の新規雇用と10億ドル以上の売上高を創出してきた実績がある。また、テネシー量子イニシアチブ(Tennessee Quantum Initiative)など、同州が推進する広範な量子技術への投資を補完する役割もあり、ORNLは、イノベーション主導の経済強化には投資や人材が集まる環境づくりが不可欠と説明している。 ORNL “ORNL, Chattanooga startup accelerator partner to expand technology commercialization” (07/17/26) https://www.ornl.gov/news/ornl-chattanooga-startup-accelerator-partner-expand-technology-commercialization

グーグル社、2029年に国内最大規模の太陽光・蓄電事業稼働へ 

ユーティリティ・ダイブ(Utility Dive)は7月16日、グーグル社(Google)がサイプレス・クリーク・エナジー社(Cypress Creek Energy)と提携し、アーカンソー州ミシシッピ郡における太陽光発電・蓄電ハイブリッド事業「スチールリバー・エネルギー施設(Steel River Energy Center)」に参画すると報じた。総発電容量2.5ギガワット(GW)、蓄電容量2.9ギガワット時(GWh)に上る全米最大規模の電力供給事業で、3段階に分けて建設される予定となっている。2029年の全面稼働を見込んでおり、グーグル社は初期2段階分(発電容量1.6GW、蓄電容量1.9GWh)の電力購入契約(PPA)も締結した。同社にとって過去最大の再エネ事業で、人工知能(AI)普及に伴うデータセンターの電力需要増加で温室効果ガス排出量が急増する中、国産調達率100%の部材を用いた巨大再エネ事業への投資を通じて送電網のクリーン化を主導する狙いがある。同社は州への3億ドルの税収効果や雇用創出をもたらす事業と説明し、地域社会開発への支援基金提供も計画している。 Utility Dive “Google inks deal for massive Arkansas solar and storage project ” (07/16/26) https://www.utilitydive.com/news/google-inks-deal-for-massive-arkansas-solar-and-storage-project/825432/

エネルギー省とNNSAは事業評価の指標策定を GAO提言

政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は7月16日、エネルギー省(Department of Energy)と傘下の国家核安全保障局(National Nuclear Security Administration: NNSA)が進める施設整備事業の管理効率化改革について、コスト見積もりの信頼性低下や問題特定の遅延リスクがあると報告した。両機関は請負業者が運営する16の研究所や核関連施設で80件、総額約655億ドルに上る事業を管理しており、行政負担軽減に向け、契約業者への権限委譲や独立監査の制限といった運用の簡素化を進めている。しかしGAOは、これらの改革が十分な検証なしに進めば、予算超過などの問題への迅速な対応が困難になるとし、特に66事業に影響が出る恐れがあると指摘した。また、個々の業者評価プロセスだけでは組織全体における改革の有効性を測れないとし、GAOは両機関に対し、改革の有効性を客観的に評価するための具体的な達成目標や評価指標策定を勧告し、両機関もこれに同意している。 GAO “Department of Energy: Efforts to Streamline Project Management at National Laboratories and Nuclear Sites” (07/16/26) https://www.gao.gov/products/gao-26-108520

宇宙軍、大学連合との宇宙サイバー防衛に関する共同研究提案を募集

宇宙軍(United States Space Force: USSF)は7月16日、空軍研究所(Air Force Research Laboratory: AFRL)と提携して「宇宙サイバー認知掌握(Space Cyber-Cognitive Overmatch)」に焦点を当てた共同研究提案の受け付けを開始したと発表した。USSF大学連合(USSF University Consortium)に所属する3校以上の大学で構成される共同研究チームを対象とし、サイバー空間における脅威分析や供給網(サプライチェーン)安全性、システム耐性の向上(サイバー・ハードニング)、敵対行動の検知、適応型サイバー回復力、ヒューマン・マシン・インターフェース(Human-machine Interfacing: HMI、人と機械がやり取りするための仕組み)などに焦点を当て、宇宙システムの保護やサイバー任務保証、データ信頼性確立など強靭かつ自律的な技術開発を行う。宇宙戦略技術研究枠組み(Space Strategic Technology Institute 5: SSTI 5)設立は今回で5回目となり、テストベッド構築や高度シミュレーション、実証実験を通じて同分野の技術的ブレイクスルー達成を目指していく。 USSF “USSF accepting proposals for fifth research opportunity under the USSF University Consortium” (07/15/26) https://www.spaceforce.mil/News/Article-Display/Article/4545887/ussf-accepting-proposals-for-fifth-research-opportunity-under-the-ussf-universi/

DARPAと空軍、AI制御のF-16戦闘機で初の自律飛行試験に成功

国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency: DARPA)は7月16日、自律飛行試験機として改修された空軍のF-16戦闘機を用いて、人工知能(AI)エージェントによる自律飛行制御の実空域試験に成功したと発表した。「バイパー検証・次世代運用モデル(Viper Experimentation and Next-generation Operations Model: VENOM)」プログラムの一環で、基本ソフトウェアを変更せず、飛行制御とセンサーを自動化した自動操縦システム「ベノム自律飛行キット(VENOM Autonomy Kit: VAK)」をF-16機に搭載した。前身の「航空戦闘進化(Air Combat Evolution: ACE)」計画で実証されたドッグファイト(近接戦)技術をベースに自律戦闘AIの迅速な開発基盤を確立、パイロットはスイッチ一つで手動とAI制御を切り替えることができる。今後は後継の「AI強化(AI Reinforcements: AIR)」計画による視界外射程(Beyond-Visual-Range: BVR)での複数機による協調戦闘や無人機随伴といった複雑なシナリオ検証を進め空中戦優位性と信頼性の確保を目指す。 DARPA “DARPA and U.S. Air Force fly AI-controlled F-16, paving the way for autonomous air combat” (07/16/26) https://www.darpa.mil/news/2026/darpa-us-air-force-fly-ai-controlled-f-16

国防総省、ペンシルベニア州の国防産業に100億ドル投資

国防総省(Department of Defense)は7月16日、ペンシルベニア州の国防産業における兵器や物資生産に約100億ドルを投資すると発表した。国内製造能力や労働力を再活性化する取り組み「自由の兵器庫(アーセナル・オブ・フリーダム)」構想を再構築し、約4,000人超の雇用基盤を強化するもので、陸軍大学(U.S. Army War College)で開催された「ペンシルベニア国防・イノベーションサミット(Pennsylvania Defense and Innovation Summit)」でトランプ大統領が明らかにした。同サミットでは、兵器や造船、宇宙産業に加え、人工知能(AI)やロボット工学などの新興技術の推進を網羅する30以上の投資計画が提示され、この軍備強化は1980年代の冷戦期に行われたレーガン政権期以来の規模となる。同省は力による平和の政策理念のもと、将来の安全を確保すべく、戦い方を根本的に変えるとし、来年度予算案で1.5兆ドルの国防費を要求している。 Department of Defense “Trump Announces $10B Investment in Defense Industry” (07/16/26) https://www.war.gov/News/News-Stories/Article/Article/4546926/trump-announces-10b-investment-in-defense-industry/