Day: August 25, 2026

FDA、医療用生成AI機器に医師と同等の能力試験導入を検討

NEXTGOV/FCWは8月20日、食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)が患者の健康管理などに用いられる生成人工知能(AI)搭載型の医療機器に対し、医師免許試験に類似もしくは医師同様の能力を持つ検証試験の導入について広く意見を求めていると報じた。市販前の評価基準構築に向け、基盤モデルではなく最終成果物を対象に臨床知識や安全性、コミュニケーション能力などを評価する内容で、FDAによる新興技術に対する最新措置となっている。絶えず変化する大規模言語モデルの規制は困難を極めている現状から、特に医療機器規制に適用される技術的、実務的、法的考慮事項など、特定の製品リスク内容に応じたテストの厳格さや実世界データの収集・活用が議論されている。また、生成型AI製品に対する医師免許試験の実施も検討しており、同局はこうした取り組みに関する意見募集を10月19日まで行い、得られた知見を今後のガイドライン策定に役立てると説明している。 NEXTGOV/FCW “FDA considers doctor-like ‘competency-based’ tests for medical generative AI” (08/20/26) https://www.nextgov.com/artificial-intelligence/2026/08/fda-considers-doctor-competency-based-tests-medical-generative-ai/415541/?oref=ng-homepage-river

運輸省、宇宙港建設と専用空域確保で新構想 打ち上げ急増に対応

運輸省(Department of Transportation)は8月21日、商業宇宙輸送分野の拡大支援に向け、新たな宇宙港(スペースポート)の建設候補地と専用空域「優先宇宙打ち上げ回廊(Critical space launch corridors)」の開設に関する情報提供依頼を開始した。連邦航空局(Federal Aviation Administration: FAA)が主導する取り組みで、2035年には打ち上げと大気圏再突入回数が年間1万回にまで急増することを踏まえ対応策を募る。特に国内打ち上げの約8割がフロリダ州のケープカナベラル基地とケネディ宇宙センター、カリフォルニア州のバンデンバーグ基地と3ヵ所に集中していることから、安全確保や地理的条件、既存施設の活用策を広く募ることで。供給網(サプライチェーン)のボトルネックを解消する狙いがある。同省は、候補地となっているフロリダ州やジョージア州、プエルトリコ以外の場所も検討していく方針で、民間航空への影響を最小限に抑えつつ、安全で効率的な宇宙輸送基盤の再構築を目指す。 Department of Transportation “Trump’s Transportation Secretary Sean P. Duffy Launches New Initiatives to Supercharge Space Port Construction, Develop New Space Launch Routes” (08/21/26) https://www.transportation.gov/briefing-room/trumps-transportation-secretary-sean-p-duffy-launches-new-initiatives-supercharge

ORNLとINL、原子力向け圧力容器の3D印刷技術で連携

オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)は8月21日、アイダホ国立研究所(Idaho National Laboratory: INL)と連携し、産業用大型圧力容器の国内供給網(サプライチェーン)拡大に向け、ワイヤーアーク型3Dプリンター(積層造形)の共同開発を開始したと発表した。極限条件下で稼働する圧力容器は原子力エネルギー産業の重要部品であるが、鍛造技術不足が供給上の課題となっていることから、生産を加速する同技術開発により関連部品の迅速供給を実現する。これに先立ち両研究所は7月、製造実証施設の先進技術と人工知能(AI)によるリアルタイム監視技術を融合したORNLのMedUSA基盤上での実証実験を実施し、3本のロボットアームを用いて電気アーク技術を使いワイヤーを溶融させて複雑な小型部品を1から製造することに成功した。製造時に品質や材料特性を即時評価・保証する仕組みを構築することで、検証工程の大幅短縮が可能になり、次世代原子炉をはじめ、化学精製や防衛、航空宇宙分野への技術応用が期待されている。 ORNL “National laboratory research collaboration focuses on accelerated qualification of critical nuclear components” (08/21/26) https://www.ornl.gov/news/national-laboratory-research-collaboration-focuses-accelerated-qualification-critical-nuclear

ORNL、カイロス社と先進炉の製造技術・人材育成で連携

オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)は8月21日、カイロス・パワー社(Kairos Power)を中心とする産学連携構想「次世代原子力製造・プレキャストセンター(Nuclear Center for Advanced Manufacturing and Precast: NuCAMP)」に参画し、先進原子炉の実用化に向けた高度製造技術の開発や人材育成で連携すると発表した。テネシー大学ノックスビル校(University of Tennessee-Knoxville)や先端複合材料製造イノベーション研究所(Institute for Advanced Composites Manufacturing Innovation: IACMI)に加え、地元教育機関などが参加する先進原子力発電所導入を支援する取り組みで、まずは12ヵ月間の調査段階を開始し、大型3Dプリンターなどの積層造形や電子ビーム溶接といった先端技術開発の規制適合や規格化を推進する。ORNLは自らの研究基盤を活用して技術成熟と市場投入を支援し、テネシー州東部における原子力産業基盤強化を目指すととともに、エンジニアや技能職向け専門教育プログラム構築に注力していく方針を示している。 ORNL “Kairos Power announces new collaboration to advance nuclear manufacturing, construction and workforce development in East Tennessee” (08/21/26) https://www.ornl.gov/news/kairos-power-announces-new-collaboration-advance-nuclear-manufacturing-construction-and

エネルギー省、鉄鋼大手クリフス社に5億ドル交付

エネルギー省(Department of Energy)は8月21日、鋼板薄板メーカーのクリーブランド・クリフス社(Cleveland-Cliffs)のミドルタウン工場における10億ドル規模の改修事業に対し、5億ドルを拠出すると発表した。同工場の高炉を改修し、人工知能(AI)を活用した操業効率化や副生ガスによる発電利用を進めるもので、国内鉄鋼供給網(サプライチェーン)を強化するとともに約2,300人の雇用を維持する狙いがある。当初、製造コストが高いグリーン鋼材製造を環境プレミアム(価格に追加コストを上乗せして販売する)という仕組みを利用して販売する計画があったが、需要不振により事業として成り立たないと判断し、既存設備の効率改善を軸とした実現可能な代替策へと切り替えた。また、追加投資により工業副産物を地域インフラ整備向けコンクリート材料へと転換する計画も併せて公表しており、同社は高品質国産鋼材の安定供給に向け、今後数週間以内にも同工場の建設を開始する計画である。 Department of Energy “Energy Department Announces $500 Million Award to Revitalize American Steelmaking” (08/21/26) https://www.energy.gov/articles/energy-department-announces-500-million-award-revitalize-american-steelmaking