トランプ大統領は2018年度予算教書で米国科学財団(National Science Foundation: NSF)の11%削減を要請したが、下院歳出委員会(House Committee on Appropriations)の商務・司法・科学・関連機関小委員会(Subcommittee on Commerce, Justice, Science, and Related Agencies)はその多くを保留にした。ただし、その一部は、議会が昨年、NSFに建設を指示した3件の中規模研究船への資金を廃止することで実施された。6月28日に明らかにされた2018年度歳出予算法案の草案によれば、NSFの予算は73億3,800万ドルで、これは、現行レベルより約1億3,400万ドル少ないが、政権の予算要請を6億8,500万ドル上回る。前年度から最大の変更がみられるのは、新施設の建設費用を充当する大型研究施設向け予算である。具体的に、政権の予算要請では前年度に承認された3件の研究船建設のうち、2船の建設着工費用が含まれているが、前年度から引き続きこの費用拠出を嫌う小委員会は、昨年同様、今年度も同予算の廃止を支持し、当該予算(1億500万ドル)をNSFの研究プログラムに充当している。ただし上院では再び研究船の建設計画が盛り込まれる見通しで、最終的にはNSFの6つの研究局から相当額が削減される可能性がある。
Science “Trump cuts to NSF mostly rejected by House panel, but it nixes new ships” (6/28/17)