米国物理協会(American Institute of Physics: AIP)は4月9日、科学・技術・工学・数学(Science, Technology, Engineering and Mathematics: STEM)分野の専門家の米国ビザ取得における深刻な障壁を明らかにした報告書を発表した。米国アカデミー(National Academies)の調査によると、世界95か国の1,200人以上の専門家のうち、約3分の1が米国のビザ申請プロセスに消極的であることが判明した。特に中国とインドからの申請者は、面接手続きの困難さや行政手続きの遅延により、学術・研究上の機会を逃した経験があるという。調査結果では回答者の38%が面接予約に苦労し、12%は渡航前に面接を確保できなかった。さらに、約30%の回答者は米国での専門イベントを避け、欧州などの他国を選択していることが分かった。回答者の多くが米国のビザ申請で過去に嫌な思いをし、それが再度申請の回避につながっているとし、専門家らは、これらの障壁が国際的な学術・技術交流に悪影響を与えていると警告している。
AIP “STEM Professionals Face Hurdles Procuring US Visas, Report Finds” (04/09/25)
https://ww2.aip.org/fyi/stem-professionals-face-hurdles-procuring-us-visas-report-finds