カーネギー科学研究所(Carnegie Institution for Science)の科学者らが米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)に発表した論文によれば、海上に設置された風力タービンは地上に設置された風力タービンよりも最高3倍の電力を生産する可能性があるという。現在の風力発電ブームが起きる前、研究者たちは地上の風力タービンは1平方メートル当たり最高7ワットの電力を生産できる可能性があると試算していたが、最近のモデル研究は、大規模に設置された地上の風力タービンの場合、1平方メートル当たりの電力生産量はわずか1ワットとなることを示している。これは、タービンのブレードの回転により、周囲の空気の流れが遅くなる「ウィンド・シャドウ」という現象が起こるためであり、これは予想されたよりも大きな問題となっている。今回、カーネギー科学研究所の科学者たちは、海洋上(気流は地上よりも70%強い)に設置されたタービンにも同じウィンド・シャドウ問題が生じるか否かを様々な手法で調査し、その結果を報告した。
Science “Offshore wind farms have powerful advantage over land-based turbines, study finds” (10/9/17)