米国、世界のエネルギー効率ランキングで11位に後退 ACEEE発表
米国エネルギー効率経済評議会(American Council for an Energy-Efficient Economy: ACEEE)は10月29日、世界の主要25カ国を対象にした「2025年国際エネルギー効率スコアカード(2025 International Energy Efficiency Scorecard)」を発表し、米国が前回10位から11位に後退したことを明らかにした。総合得点は3点増加したが、フランスや中国など他国の大幅な伸びが上回った。米国は国家施策分野で高評価を得ており、特にインフレ抑制法(Inflation Reduction Act: IRA)による建物改修、産業の脱炭素化、電気自動車(EV)購入支援などの投資拡充が評価された。一方で、建設や交通部門の実績は伸び悩み、州や自治体ごとに異なる建築基準の統一が課題として残る。報告書は、米国のエネルギー強度(GDP当たりのエネルギー消費量)は大幅に改善したとしつつも、交通効率が依然として主要国と同様に改善余地があると指摘した。ACEEEは全米レベルでの建築基準及び建物省エネ性能表示制度の導入や、公共交通・省エネ車普及へのさらなる投資を呼びかけている。なお、首位は2回連続フランスで100点満点中85.5点を獲得し、産業部門と交通部門で最高評価を得た。続いてドイツ(82点)、英国(79.5点)、イタリア(77.5点)、中国とスペイン(同72.5点)が上位を占めた。中国は前回から15点上昇し、輸送効率分野で顕著な進展をみせた。 ACEEE “2025 International Energy Efficiency Scorecard” (10/29/25) https://www.aceee.org/research-report/i2502 参照記事:Utility Dive “US falls 1 place in ACEEE’s global energy efficiency rankings” (10/29/25) https://www.utilitydive.com/news/united-states-energy-efficiency-ranking-global-aceee/804144/