米国科学財団(National Science Foundation: NSF)の生物科学部(Directorate for Biological Sciences) 内にある環境生物課(division of Environmental Biology: DEB)と統合生物システム課(division of Integrative Organismal Systems: IOS)は2012年に、NSF職員の作業量を削減することと、レビューの質を高めること、応募者の成功率を引き上げることを狙いとして、助成金受益を希望する科学者に、①プロポーザルの提出は年間で2件までとすることと、②メリット・レビュー・プロセスの第一歩として4ページの予備プロポーザルを提出することを義務付けていた。しかしNSFは今般、これらの義務付けを廃止し、5年間のパイロット・プロジェクトを撤廃した。NSFは昨年、このパイロット・プロジェクトの影響を分析するよう民間企業に委託したところ、科学者は年間の提出回数限定を嫌っていること、予備プロポーザルではアイデアを説明しきれないと考えていることが明らかになった。これらの義務付けは今回廃止されたが、今後、レビュー・プロセスの向上につながると考えられる変更が行われる可能性はゼロではない。
Science “NSF drops preproposals, deadlines for biologists seeking funding” (10/11/17)