米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology: NIST)は3月6日、機密情報を含むデータベースから有用な洞察を抽出しつつ、個人のプライバシーを保護する手法である差分プライバシー(Differential Privacy: DP)の評価基準を最終決定したと発表した。DPは、個人を特定不能にするためデータにランダムな雑音(ノイズ)を加える技術で、統計的有用性を維持しつつ情報保護を実現する技術で、本評価基準は、企業や公共機関がこのDP技術を正しく評価し、誤った使用によってプライバシーが侵害されたりデータの実用性が低下したりするリスクを回避するために利用できる。2023年の草案を基に、明確な言語表現と具体的な導入支援ツールを盛り込むことで、利用者がDPのメリットとリスクのバランスをより正確に理解できるように編集されており、さらに、インタラクティブツールやフローチャート、サンプルコードも掲載し、利用者が適切なノイズレベルの選定に役立てることができるとしている。
NIST “NIST Finalizes Guidelines for Evaluating ‘Differential Privacy’ Guarantees to De-Identify Data” (03/06/25)
https://www.nist.gov/news-events/news/2025/03/nist-finalizes-guidelines-evaluating-differential-privacy-guarantees-de