DARPA、救命処置までの「ゴールデン・アワー」延長につながる生物学的時間の流れを鈍化させる取り組みを開始

兵士が外傷を受けたり急性感染症にかかった場合、その発生時点から最初の医療措置が施されるまでの時間がその人の生死を分けることがしばしばある。国防総省(Department of Defense)では、発症直後のこの重要な時間を「ゴールデン・アワー」と呼んでいるが、多くの場合、介入措置を成功させるまでの時間を延長できるのは、長くて60分程度である。こうした中、国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Project Agency: DARPA)は、「バイオスタシス(Biostasis)」プログラムを開始した。同プログラムは、ゴールデン・アワーを長引かせる可能性を模索するものであるが、それは負傷兵の移送や戦地での医療ケアの向上によってではなく、身体的な時間を延長させることで取り組む。プログラムは、分子生物学を活用し、細胞内のバイオ化学の反応を鈍化させることで、死亡を防ぐことを狙いとしている。

Defense Advanced Research Project Agency “Slowing Biological Time to Extend the Golden Hour for Lifesaving Treatment ” (3/1/2018)