新米国安全保障センター(Center for a New American Security: CNAS)は12月11日、「AIチップのサプライチェーンをセキュアにする技術:ワーキング・ペーパー(Technology to Secure the AI Chip Supply Chain: A Working Paper)」と題する論文を発表した。論文は、AIチップのサプライチェーンが抱える課題を検討し、米国経済の競争力、国家安全保障、民主的価値のバランスを図るため、革新的な「ハードウェア対応メカニズム(hardware-enabled mechanisms: HEMs)を提案している。論文は、「AIチップに関する既存の輸出管理を施行することは難しく、そのリスクは輸出業者とエンドユーザーに過剰な負担をかけつつある」と指摘した上で、「HEMsの活用はこれらの課題に対処する上で、より的を絞ったソリューションである」と提案している。HEMsは、商業・防衛製品で既に幅広く利用されており、AIガバナンス及びセキュリティを強化する上で有望な経路を示している。論文は、HEMsの開発、実践を進展させるため、米国政策策定者向けに、「連邦直接資金や官民パートナーシップを通じてHEM及びハードウェアのセキュリティ研究開発を加速させる」など3点を勧告している。