RANDは1月30日、生活に必要不可欠な重要インフラ分野への人工知能(AI)導入がもたらすリスクに警鐘を鳴らす声が高まるなか、AI導入の際に起こるリスクを検証すべく、米国土安全保障省(Department of Homeland Security :DHS)によるストレステスト実施の必要性を提言する論説を掲載した。イスマエル・ルエダ氏(Ismael Rueda)とダニエル・タピア氏(Daniel Tapia)は、AIがデータ処理や意思決定の改善に寄与する一方で、判断ミスがシステム全体に大きな影響を及ぼす可能性があると指摘する。特に電力網のような相互依存するネットワークでは、障害が他のインフラに連鎖するなどの致命的な結果を招く恐れもあるとしている。そのうえで、DHSがステークホルダーと緊密に連携し、AIモデルのリスクやマルチエージェントシステム(Multi-Agent System: MAS)の課題、そして人間とAIの共存に関する課題を考慮することの重要性を強調している。また、地域ごとの特性に応じたストレステストを実施することでリスクを評価し、AIの信頼性を高めていくべきと結論づけている。