政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は、「国防科学技術:ベスト・プラクティスを採用することでイノベーションの投資と管理を改善できる(Defense Science and Technology: Adopting Best Practices Can Improve Innovation Investments and Management)」と題する報告書を発表した。国防総省(Department of Defense)と大手民間企業におけるそれぞれのイノベーションの在り方を比較したもので、それによれば国防総省のイノベーションは、予算方針(プロジェクトは最長2年前もって計画されるなど)や省内の文化(既に必要な予算を獲得しているプログラムに関する技術の開発を優先する)によって制約されている一方、民間のイノベーションは、①ポートフォリオを2つに分ける(既存製品の改良を目的とした増分的技術開発ポートフォリオと、よりリスクの高いディスラプティブな技術開発ポートフォリオ)、②技術が市場に関連していることを確実にする努力、が特徴となっている。報告書は、国防総省に民間のイノベーションのベスト・プラクティスを参考にし、イノベーション投資ミックスを年間で定義、評価することなどを勧告しているが、国防総省はこの勧告に反対している。
Government Accountability Office ” Defense Science and Technology: Adopting Best Practices Can Improve Innovation Investments and Management” (6/29/17)