CSET報告書:「中国軍はどのように人工知能を採用しているか」
セキュリティ・新興技術センター(Center for Security and Emerging Technology: CSET)は今般、「電光石火のスピードを活用:中国軍はどのように人工知能を採用しているか(Harnessed Lightning: How the Chinese Military is Adopting Artificial Intelligence)」と題する報告書を発表した。中国人民解放軍(People’s Liberation Army: PLA)及び国営国防事業が2020年に発注した人工知能(AI)関連の機器契約(約350件)について調査し、中国軍がどのようにAIを採択しているかについて評価したものである。報告書は、AIの主要な国防業界サプライ企業を特定し、米国輸出管理政策における溝を明らかにし、米国と競合するための中国のより広範な戦略におけるPLAの投資状況を説明している。キーファインディングとして、①中国軍の指導者は既に、AI関連のシステム及び機器を調達し、知能化戦(intelligentized warfare)に備えているが、全体的な調達活動にAIが占める割合は小さい、②中国指導者は、AIを、PLAを世界クラスでグローバルな競争力を持つ軍事力へ変革する鍵と見ている。また、AIとオートノミーにおけるPLAの進展は、米国やインド太平洋上の同盟軍事力に新たな脆弱性をもたらしている、などが挙げられている。 Center for Security and Emerging Technology “How the Chinese Military is Adopting Artificial Intelligence” (October 2021)