NIH、上級研究員の契約更新を禁止 研究体制に打撃

サイエンス誌(Science)は2月26日、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)が上級研究員の契約更新を禁止する新方針を導入し、研究体制に深刻な影響を与えていると報じた。この措置により、NIHの上級研究員約4,000人のうち、終身在職権(テニュア)を持たない約80%の研究員らが影響を受ける可能性があるという。特に「タイトル42(Title 42)」と呼ばれる制度下で雇用された研究者が対象となり、約1,600人の大学新卒者を受け入れるポストバック・プログラム(postbac)や夏季インターンシップも中止となった。これにより、外国人研究者は契約終了後60日以内に出国を余儀なくされる状況になる。その多くは家を購入し、子供を学校に通わせる定住者という。専門家らは、この政策がNIHの研究能力や医療イノベーションに重大な打撃を与えると警鐘を鳴らしている。

Science “NIH ban on renewing senior scientists adds to assaults on its in-house research” (02/26/25)
https://www.science.org/content/article/nih-ban-renewing-senior-scientists-adds-assaults-its-house-research