米航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration: NASA)の長官代理を務めるショーン・ダフィー運輸長官(Sean Duffy)は先般、少なくとも100キロワットの電力を生産する原子炉を2030年までに月面へ打ち上げるという計画を発表した。原子炉技術は、人間が太陽系で渡航し、生活する能力に変革をもたらす。現在のNASAのロボット宇宙船は、数個の白熱電球程度の電力で動作しており、宇宙船に搭載できる科学機器には制限がある。国際宇宙ステーション(International Space Station)はソーラーパネルから電力を得ているが、冷たく暗い夜が2週間続く月面や、太陽が遥かに遠い火星では、人間の居住向けには実用的でない。専門家は、月面に原子炉を設置するという計画はサイエンスフィクションではなく、現実的に可能な範囲であると述べるが、様々な技術的課題がある。
New York Times “NASA Is Getting Fired Up About a Nuclear Reactor on the Moon” (08/07/25)
https://www.nytimes.com/2025/08/06/science/nasa-nuclear-reactor-moon.html