安全保障・振興技術センター(Center for Security and Emerging Technology: CSET)は独自のデータを基に、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の資金を受けたプロジェクトがイノベーションのパイプラインにもたらす影響について、「NIHが研究とイノベーションに及ぼす影響(The NIH’s Impact on Research and Innovation)」と題する記事を発表した。その主要な考察点として、①NIHの資金を受けた研究は、出版された科学論文のわずか1%に過ぎないものの、研究全体の半分に関連性があり、NIHが焦点を当てているトピック(医薬、生物学、化学)は特に大きな影響をもたらしている、②世界の特許のうち、NIHの直接資金を受けたものはわずか0.04%であるが、NIHの影響はより広範囲に及び、NIHの資金を受けた特許は、「世界の特許ランドスケープ(global patent landscape)」と呼ばれるものを構成する特許分野及びサブ分野の4%に登場する、③NIHの資金を受けた研究は、その後の特許化につながるダウンストリーム特許を支援している、等が挙げられている。
CSET “The NIH’s Impact on Research and Innovation” (08/07/25)