エヌビディア社(Nvidia)最高セキュリティ責任者のデービッド・レバー氏(David Reber Jr.)は、8月5日に同社ブログを更新し、エヌビディア社が米国輸出規制に準拠するために中国市場用に作成したチップ「H20」には、不正アクセスのためのバックドアや緊急遮断用のキルスイッチなどは含まれていないと主張した。これは、中国・サイバースペース庁(Cyberspace Administration)が、同社チップには位置追跡機能及び遠隔操作による遮断機能があることが米国AI専門家によって明らかにされたと7月末に発表したことを否定するものとなる。また、米国では、米国外に輸出するチップには位置確認機能を埋め込み、無断使用を阻止するシステムの評価を要求する「チップ安全保障法(Chip Security Act)」案が連邦議会に提出されているが、レバー氏は、バックドアに繋がる可能性のある機能を政府は要求すべきでないと主張している。さらに、製品のセキュリティは、厳しい内部試験、独立した検証、世界サイバーセキュリティ基準への完全な準拠という正当手段の下で確立されるべきとし、バックドアの使用は危険な脆弱性をもたらすのみで、同社製品の多層セキュリティシステムを破壊することになるとした。
Ars Technica “Nvidia warns of “disaster” if it has to put kill switch and backdoor in chips” (08/06/25)
https://arstechnica.com/tech-policy/2025/08/nvidia-blasts-proposals-for-chip-backdoors-as-us-considers-kill-switch/