Category:その他
ネバダ州でグリッド接続型の高温岩体地熱発電が初めて導入される
エネルギー省(Department of Energy)によると、グリッドに電力を供給する国内初の商業規模での高温岩体地熱発電(enhanced geothermal system: EGS)プロジェクトが成功したという。ネバダ州チャーチル郡を拠点とするオーマット・テクノロジーズ社(Ormat Technologies)は、デザート・ピーク2(Desert Peak 2)EGSプロジェクトにおいて、近隣で稼動している地熱地帯の生産能力を約38%増加させ、これによってグリッドへの電力供給が新たに1.7メガワット追加され、この新興クリーンエネルギー技術の有効性が実証された。オーマット・テクノロジーズ社のデザート・ピーク・プロジェクトは、エネルギー省による540万ドルの投資と民間部門による260万ドルのマッチング・ファンドによって行われた。 Department of Energy “Nevada Deploys First U.S. Commercial, Grid-Connected Enhanced Geothermal System” (4/12/13)
EPA、新規発電所を対象とした炭素排出規制の発表を先送り
環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)は4月12日、電力業界から法的及び技術的な面で反対を受けたことにより、新規発電所を対象とした二酸化炭素及びその他の温室効果ガスの排出新規制の発表を先送りすると発表した。同規則は1年前に草案が発表され、4月13日までに最終的にまとめられる予定であった。本規則により、発電所から発生する温室効果ガスに初めて規制が実施される予定であった。EPA高官は、業界から提示された懸念に対処する形で規則を作成し直すと述べたが、その日程については不明となっている。EPAの報道官によれば、提案規則に200万件以上のコメントが寄せられたという。 New York Times “E.P.A. Will Delay Rule Limiting Carbon Emissions at New Power Plants” (4/12/13)
GM社とフォード社が新型トランスミッションの開発で協力
ゼネラル・モーターズ社(General Motors)とフォード社(Ford)は4月15日、燃費効率の高い新型オートマチック・トランスミッション(自動変速装置)の開発で協力すると発表した。両社の技術者は、両社の新型自動車に搭載される9~10速のトランスミッションを共同開発するという。米国自動車販売で1位と2位にある両社は、共同開発によって節約される資金を、より静かな走行やより良い内装といった分野に投資し、差別化を図る計画である。両社は過去にも6速トランスミッションの開発を共同で行っており、同開発には約3年を要した。業界専門家によれば、9速のオートマチック・トランスミッションの開発が適切に行われた場合、燃費は6速モデルに比べて5~10%向上するという。 boston.com “GM, Ford to collaborate on new transmissions” (4/15/13)
競争力評議会とエネルギー省、AEMCパートナーシップの第一回リーダーシップ対話及び報告書を発表
競争力評議会(Council on Competitiveness)とエネルギー省(Department of Energy)エネルギー効率・再生可能エネルギー局(Office of Energy Efficiency and Renewable Energy:EERE)は、最近設立が発表された「米国エネルギー及び製造競争力パートナーシップ(American Energy and Manufacturing Competitiveness Partnership: AEMC Partnership)」について、第一回目となるリーダーシップ対話を開催した。AEMCパートナーシップは国内の指導者達が結集し、急速に変化しつつある国内外のエネルギー事情に対処するもので3年間の取り組みとなっている。競争力評議会はまた、AEMCパートナーシップの一環として、「パートナーシップのパワー(The Power of Partnerships)」と題する報告書を発表した。同報告書は、エネルギー効率や再生可能エネルギーと製造競争力の関係や、エネルギー及び製造競争力における障害、国内の競争的な産業を育成するための官民パートナーシップのモデルなどに関する過去及び現行の研究取り組みを包括的に調査及びマッピングしたものである。報告書には補足文書として「官民パートナーシップの要旨(A Summary of Public-Private Partnerships)」が添付されている。 Council on Competitiveness “Council on Competitiveness, Department of Energy Kick off AEMC Partnership with Inaugural Leadership Dialogue” (4/11/13)
米国風力エネルギーは2012年に28%成長との報告
米国風力エネルギー協会(American Wind Energy Association: AWEA)が4月11日に発表した「2012年 米国風力エネルギー業界年次市場報告(U.S. Wind Industry Annual Market Report for 2012)」によれば、米国の風力エネルギーは2012年に28%もの成長を遂げ、新規導入は過去最高を記録し、主要なエネルギー資源としての位置付けを確実にしたという。報告書によれば、国内の新規発電能力の42%を風力エネルギーが占め、6,700件以上の風力タービンが新たに設置され、その発電能力は350万世帯分に相当するという。ある業界アナリストは、「風力エネルギー開発の影響は非常に大きく、2012年第4四半期には米国経済全体に顕著な上昇をもたらした」と述べている。 American Wind Energy Association “Wind energy grows 28% in a year, delivering more economic benefits to America than ever” (4/11/13)
EPA次期長官候補、「石炭は米国のエネルギー混合において重要な要素であり続ける」と発言
オバマ大統領から環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)の次期長官に指名されているジーナ・マッカーシー氏(Gina McCarthy:現在はEPAの大気放射線部門の長)は、4月11日に上院環境公共事業委員会(Senate Environment and Public Works Committee)で行われた指名承認公聴会で、「石炭はこれまで米国における重要なエネルギー源であり、今後もそうあり続ける」と述べた他、「EPAは石炭火力発電所を対象とした新汚染規制に柔軟性を提供していく」と発言した。公聴会では、ワイオミング州やオクラホマ州選出の共和党上院議員達が、EPAの規則が石炭に依存している州にもたらす経済的影響や石炭発電所の閉鎖による失業についてどう考えているかなどについて質問した。委員会がマッカーシー氏の指名承認を上院本会議へ送り出す採決の日程はまだ決まっていない。 Reuters “Coal to stay important in U.S. energy mix -environment agency pick” (4/11/13)
マーク・ザッカーバーグ氏及び技術系企業大手の幹部達が政治活動団体を設立
フェイスブック社(Facebook)の共同創立者であるマーク・ザッカーバーグ氏(Mark Zuckerberg)が、米国移民法の改革支援に乗り出す。同氏は、技術イノベーションやアントレプレナー精神の育成を狙いとした政治活動団体、「FRD.us」の設立を正式に発表した。FRD.usの設立には他に、リンクドイン社(LinkdIn)の共同創立者であるリード・ホフマン氏(Reid Hoffman)、グーグル社(Google)の会長であるエリック・シュミット氏(Eric Schmidt)などが参加している。ザッカーバーグ氏によれば、FRD.usの主要目的は、①包括的な移民政策改革(効果的な国境安全保障や市民権取得への手段提供など)、②公立学校におけるより高い基準と説明責任の推進や優良教員への支援、③科学研究における革新的な発見への投資と発明の恩恵の確実な実現、の3つとなっている。 Entreprenur.com “Mark Zuckerberg and Other Tech Giants Form Political Advocacy Group” (4/11/13)
注目が集まるデータ科学
ハーバード・ビジネス・レビュー誌(Harvard Business Review)が、データ科学について「21世紀において最もセクシーな仕事」と評したように、この新規かつ熱い注目を集める「データ科学」分野は、企業や政府、医療ケア、大学から発生する産業を改革する可能性を秘めている。今秋には、コロンビア大学(University of Columbia)がデータに重点を置いた修士プログラムや認証プログラムを開始し、サンフランシスコ大学(University of San Francisco)では分析論の修士号を持つ学生のチャーター・クラスが卒業する。その他にも、ニューヨーク大学(New York University)やスタンフォード大学(Stanford University)など、データ科学を教えている大学は多い。しかし大学が生み出すデータ科学者の数は需要に追いつかず、ある報告書は、「米国は大規模データを扱う技能を有する大学院卒業生の数を最高60%増やす必要があるであろう」と述べている。 New York Times “Data Science: The Numbers of Our Lives” (4/11/13)
IBM社、フラッシュメモリ開発に10億ドルを投資へ
昨秋に半導体ストレージ・メーカーのテキサス・メモリ・システムズ社(Texas Memory Systems: TMS)を買収したIBM社は4月11日、フラッシュメモリの開発に10億ドルの投資を行う計画、そして、TMS社から買収した技術を元にしたフラッシュ・ストレージ・アプライアンス「IBM フラッシュシステム(IBM FlashSystem)」シリーズの販売を発表した。また同社は、世界12拠点(中国、フランス、日本など)で、コンピテンシー・センター(Center of Competency)を開設する計画であるという。顧客企業は同センターで実際のデータを使ってコンセプト実証実験を行い、IBM社のフラッシュ製品で達成可能なパフォーマンス向上を測定できるという。IBM社は更に、スプリント・ネクステル社(Sprint Nextel)がIBM社のフラッシュ・ストレージ・システムを導入する契約を発表した。 CIO “IBM to Invest $1 Billion in Flash Memory Development” (4/111/13)
世界経済フォーラムが「世界情報技術報告」を発表
世界経済フォーラム(World Economic Forum)は4月10日、第12版となる「世界情報技術報告(The Global Information Technology Report)」を発表した。それによれば、開発途上国で過去10年間にわたって情報通信技術(ICT)インフラを改善する取り組みが行われてきたにもかかわらず、競争力や幸福を実現するためのICT育成において、先進諸国との「デジタル格差」は引き続き存在しているという。また、「ネットワーク体制指数(Networked Readiness Index)」の順位は、1位がフィンランドで、シンガポール、スウェーデンと続いている。米国は前年から順位を一つ下げて9位となった(日本は上位10位以内に入っていない)。BRICS諸国は同ランクで引き続き下位におり、ICTや技能、イノベーションで適切な投資が行われない限り、近年の急速な経済成長を持続することは難しいとみられている。 World Economic Forum “Global Information Technology Report highlights lack of progress in bridging the new digital divide” (4/10/13)