安全保障・新興技術センター(Center for Security and Emerging Technology: CSET)は4月、軍事作戦における人工知能(AI)活用には、明確な運用範囲の設定と厳格な訓練体制の確立が不可欠との報告書を発表した。同センターはAIを搭載した意思決定支援システム(Decision Support Systems: DSS)について、運用範囲やデータ品質、人間とAIの相互作用の3つの観点から分析を行った結果、運用には、戦闘データの不足や偏り、予測の不確実性などの課題があることを指摘した。これらのリスク軽減に向け、明確な運用基準の設定、運用者の資格認定制度の確立、継続的な認証サイクルの実施などの提言に加え、AI責任者(Responsible AI Officer)の設置や、システムの不具合や運用ミスの記録を通じた透明性の確保も重要とした。AI-DSS利用には依然として人間の判断が必要であるとしつつ、認証制度の実施などにより、軍事的意思決定の際のAI利用リスクを軽減し、実用化に向け、取り組みを進めるべきとしている。
CSET “AI for Military Decision-Making” (04/XX/25)