NSFの科学工学指標:科学部門において米国がリードするものの、中国が急速に進展

米国科学財団(National Science Foundation: NSF)が1月18日に発表した「2018年科学工学指標(Science and Engineering Indicators 2018)」(米国科学審議会(National Science Board: NSB)作成)は、米国が科学技術分野で依然として世界のリーダーであるものの、世界の科学技術活動に占める米国の割合は縮小しつつあり、中国を中心に他国が急速に成長していることを示している。米国の研究開発費は4,960億ドルで世界合計の26%を占める一方、中国の研究開発費は4,080億ドルで世界の21%となっている。また、中国の研究開発費は2000年以来、年平均18%と異例の割合で急増しているが、米国の研究開発費の増加はわずか4%である。米国で最も研究開発を実施しているのはビジネス部門で、2015年の4,950億ドルの72%を占めた。研究開発投資の面でも、ビジネス部門が最大(67%)となっている。一方、連邦政府は、基礎研究の最大資金提供者であり、革新的研究とSTEM教育・研修の主たる牽引者となっている。世界的な科学技術の構図はダイナミックかつ急速に変化し、相互依存の様相を示している。各国は、それぞれ得意な科学技術分野を有しており、互いに恩恵をもたらしている。

National Science Foundation “State of US science enterprise report shows US leads in S&E as China rapidly advances” (1/18/18)