科学者の国外流出が加速 トランプ政権の予算削減で

ネイチャー誌(Nature)は4月22日、トランプ政権による科学研究予算の大幅削減により、研究者の国外で求職する動きが加速していると報じた。同誌の調査によると、2025年1~3月期の研究者の海外求人への応募が前年同期比32%増加し、求人閲覧数も35%増加したという。特にカナダへの応募は41%増加した一方、カナダから米国への応募は13%減少した。また、調査回答者の75%が国外転出を希望していることを受け、仏エクス・マルセイユ大学(Aix-Marseille University)や独マックス・プランク協会(Max Planck Society)などの欧州研究機関が独自のイニシアチブやプログラムを設立し、米国からの人材獲得に動いている。さらに、2025年第1四半期にネイチャー・キャリア誌(Nature Careers)に掲載された中国の求人広告に対する米国の閲覧数と応募数は、前年同期比でそれぞれ30%と20%増加したとも伝えた。他のアジア諸国での就職機会に対する米国の関心は、34%(視聴回数)と39%(応募)増加しているという。

Nature “Exclusive: a Nature analysis signals the beginnings of a US science brain drain” (04/22/25)
https://www.nature.com/articles/d41586-025-01216-7