米科学資金拠出機関、専門誌論文へのフリー・アクセスに関する方針を発表

バイデン政権が2022年に、「連邦資金を受けた研究から生まれた科学的専門誌の論文への即時無料アクセスを2025年末までに実施すること」を要請して科学出版社を震撼させてから2年、国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)とエネルギー省(Department of Energy)は、その要件を順守するための最終計画を発表した。NIHとエネルギー省は、助成金受益者に、ピアレビューを受けて承認された草稿を、出版と同時に各機関の公的レポジトリに投稿することなどを求めている。オープン科学の提唱者はこうした動きに一定の称賛を示しているが、大学はそのためのロジスティックや費用について懸念しており、多くの出版社は落胆している。出版社の収入を維持しつつ、新たな要件を満たす手法には、論文執筆者または所属機関が論文処理手数料(article-processing charge: APC)を支払う「ゴールド・オープン・アクセス(gold open access: OA)」や、論文執筆者または所属機関が承認された草稿(文章の校正編集や、体裁化、その他の仕上げが実施されていないもの)をレポジトリに即時アップロードする「グリーンOA(green OA)」などがある。NIHやその他の米機関は2013年以来、一定の形態のグリーンOAを義務付けているが、出版社がこれらの論文への公共アクセスを最長12カ月猶予することを認めている。その一方で、高い収益を持つ出版社は、即時のグリーンOAは、読者や機関が購読費を支払う意欲を失わせると主張している。

Science “U.S. science funding agencies roll out policies on free access to journal articles” (12/20/24)