長期蓄電導入は大幅増も、リチウムイオン電池との競争激化で先行き不透明

ユーティリティ・ダイブ(Utility Dive)は3月10日、2025年世界の長期エネルギー貯蔵(Long Duration Energy Storage: LDES)の導入量が前年比49%増を記録したと報じた。ウッドマッケンジー社(Wood Mackenzie)の報告書によると、中国の強力な政策支援が導入増を牽引したが、LDESは蓄電市場全体の6%にとどまった。背景にはリチウムイオン電池との競争激化や投資環境の悪化があり、LDES技術の先行きは不透明という。価格低下が進むリチウムイオン電池の台頭に加え、高金利などの影響によりLDESへの投資は減少傾向にあり、世界の資金調達額も30%減少した。ただハイドロスター社(Hydrostor)の圧縮空気蓄電施設や、フォーム・エナジー社(Form Energy)の技術を利用するグーグル社(Google)の事業など一部のプロジェクトは商業化へ向けて進展しているとし、報告書は、脱炭素化の達成にLDESが不可欠であり、継続的な政策支援が今後の普及の鍵となると指摘している。

Utility Dive “Long-duration energy storage deployments rose 49% in 2025: WoodMac ” (03/10/26)
https://www.utilitydive.com/news/long-duration-energy-storage-deployments-rose-49-in-2025-woodmac/814336/