連邦地裁、アンスロピック社排除は「違法な報復」と判断

アース・テクニカ(Ars Technica)は3月28日、連邦地裁がアンスロピック社(Anthropic)に対する政府のブラックリスト指定を違法な言論弾圧と認定し、差し止めを命じたと報じた。リタ・リン判事(Rita Lin)は、国防総省(Department of Defense)が同社を「サプライチェーン上のリスク」と認定した理由が「同社の報道を通じた政府への敵対的姿勢」と指摘し、政府措置について「典型的な憲法修正第1条違反」と判断した。背景には、同省が生成AI「クロード(Claude)」の軍事利用を求めた際、同社が国民への監視と完全自律型致死兵器への使用を拒否したことにある。また審理では政府側弁護士が同省長官に即座の排除権限を与える法的根拠がないことも認めた。判事はさらに同社技術は政府が要求する仕様に達しておらず、現状での利用は市民権侵害のリスクがあったとし、契約終了など限定的な手段で対処可能であったとも指摘した。一方で判事は差し止め命令の発効を7日間延期した。これにより政府は控訴する猶予を得ることになったと記事は伝えている。

Ars Technica “Hegseth, Trump had no authority to order Anthropic to be blacklisted, judge says” (03/28/26)
https://arstechnica.com/tech-policy/2026/03/hegseth-trump-had-no-authority-to-order-anthropic-to-be-blacklisted-judge-says/