政府説明責任局(Government Accountability Office: GAO)は6月15日、ロボット・自律システム(Robotic Autonomous Systems: RAS)を活用した海軍組織の体制構築を促す報告書を発表した。ウクライナや中東における海上での戦争で、ドローンなどの自律兵器緊急配備の必要性が高まっているものの、海軍対応が遅れていると指摘した。海軍は従来の機動部隊中心の運用モデルから、RASを組み込んだ分散型のハイブリッド艦隊への移行を目指して巨額の投資を計画しているが、一貫性のない指示や度重なる優先順位の変更で効率的な投資が損なわれ、従来艦船や潜水艦などの武器調達プログラムとの予算競争につながっているという。また領域ごとの組織縦割り化が技術革新を遅らせているとも指摘し、海軍に対し、RASをポートフォリオとして一元管理する組織体制の確立や、各利害関係者の役割の明確化などを求める3つの勧告を行った。GAOは緊急ニーズを満たすために最高幹部らによる迅速な行動が必要であると提言しており、海軍はこれに口頭で同意した。
GAO “Robotic Autonomous Systems: Navy Needs to Address Leadership and Organizational Challenges to Meet Urgent Needs” (06/15/26)
https://www.gao.gov/products/gao-26-109014