国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)の所長として指名されているジェイ・バタチャリヤ氏(Jay Bhattacharya)は、3月6日、科学への信頼を回復し、自由な議論を奨励する方針を最優先とすると発表した。同氏は、スタンフォード大学(Stanford University)の医療経済学者で、同日行われた上院公聴会において所信表明を行い、研究の再現性向上や革新的課題への重点投資を掲げ、既存の定説に囚われない研究を推進する考えを示した。同氏はNIHを「米国のバイオ医療科学の要」と位置づけ、透明性と自由な科学的異議申立ての重要性を強調した一方で、パンデミック時の対応を批判した。公聴会では、研究費の間接経費削減や人員整理への懸念に対する質問が相次いだが、同氏は法に則り、慎重に検討すると述べるにとどまった。ワクチンについては科学的根拠を支持する立場を示しつつも、多様な意見を排除しない姿勢が求められると言及した。
NIH “NIH Director Nominee Bhattacharya Outlines Priorities” (03/06/25)
https://ww2.aip.org/fyi/nih-director-nominee-bhattacharya-outlines-priorities