ARPA-E、コスト分担要件を軽減し、SCALEUPプログラムへの応募受付を再開

​エネルギー高等研究局(Advanced Research Projects Agency-Energy: ARPA-E)は2019年12月、「未開拓の可能性がある先導的なエネルギー技術に向けた重要な進展の種まき(Seeding Critical Advances for Leading Energy technologies with Untapped Potential: SCALEUP)」プログラムの資金提供公募(FOA)を行った。SCALEUPプログラムは、エネルギー応用全般で、ハイリスクかつ潜在的にディスラプティブなARPA-E資金受益技術の拡張を支援することを狙いとしている。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)への対応として、ARPA-EはSCALEUPのFOAを変更し、コスト分担要件を軽減し、これらのコスト分担の支払いを初年度は延期することとした。​ ​ Green Car Congress “ARPA-E reopens SCALEUP application period with reduced cost share requirements” (4/24/20) ​

ボストン・ダイナミクス社のロボット犬、COVID-19患者サポートに協力

​ボストン・ダイナミクス社(Boston Dynamics)のロボット犬「スポット(Spot)」は、オフィス内を歩き回ったり、ドアを開けたり、人力車やボックス・トラックを牽引する能力を既に実証しているが、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)パンデミックの前線で働く医療従事者の支援にも利用されている。具体的に、同社は4月23日、スポットは、ボストンにあるブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women’s Hospital)の医療従事者が患者の遠隔トリアージを行う助けになっていることを発表した。医療従事者は、遠隔地点から、COVID-19感染の可能性がある患者のいるトリアージ・テント内でロボットを操作して初期診断を行うことができる。​ Engadget “Boston Dynamics’ robot dog is chipping in to help COVID-19 patients” (4/23/20)

ブルイエット・エネルギー長官、核燃料作業部会の「米国の原子力エネルギー・リーダーシップ復活戦略」文書を公表​

​エネルギー省(Department of Energy)のダン・ブルイエット長官(Dan Brouillette)は4月23日、核燃料作業部会(Nuclear Fuel Working Group)による「米国の原子力エネルギー・リーダーシップ復活戦略(Strategy to Restore American Nuclear Energy Leadership)」文書を公表した。これは、トランプ大統領が2019年7月12日に設立した核燃料作業部会(Nuclear Fuel Working Group)による取り組みの成果で、原子力のポジティブな特性を強化し、ウラニウム採鉱・加工業界の能力を復活させ、米国技術の卓越性を強化し、輸出を促進すると同時に、核不拡散という米国の目的の一貫性を確実にし、国家安全保障を支援するための包括的戦略である。​ ​ Department of Energy “Secretary Brouillette Announces The Nuclear Fuel Working Group’s Strategy To Restore American Nuclear Energy Leadership” (4/23/20) ​ ​

エネルギー省、グリッド管理システム及びリスク評価システムに2,500万ドルを発表​

​エネルギー省(Department of Energy)は4月23日、「パフォーマンス・ベースのエネルギー資源のフィードバック/最適化/リスク管理(Performance-based Energy Resource Feedback, Optimization, and Risk Management: PERFORM)」プログラムの一環として、10件のプロジェクトに2,500万ドルを提供すると発表した。これらのプロジェクトは、風力ファームまたは発電所などの各資産の相対的な配電リスクを示し、グリッド全般であらゆる資産の集合的リスクのバランスを取る革新的な管理システムの開発に取り組む。受益機関には、デューク大学(Duke University)(電力システム資産の不確実性を特性化し、パフォーマンスを最適化するためのエネルギー管理システム枠組みを開発)や、リーハイ大学(Lehigh University)(銀行の点数及び格付け概念を利用し、現行電力システム運営に統合できる資産及びシステムのリスク管理枠組みを開発)などがある。​ ​ Department of Energy “Department of Energy Announces $25 Million for Grid Management Systems and Risk Assessment Systems” (4/23/20) ​

NIST、パンデミック対策を支援するため、製造研究所に資金を提供へ​

​商務省(Department of Commerce)傘下の米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)は、米国の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策を支援する早急で高インパクトなプロジェクトを対象とした資金提供公募を行う。「コロナウィルス支援・救済・経済安全保障法(Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security: CARES)法」による資金を基に、NIST製造USA国家緊急援助プログラム(NIST Manufacturing USA National Emergency Assistance Program)を通じて、これらのグラントを提供する。コスト分担要件はない。資金は、適格の製造USA研究所(Manufacturing USA institutes)(14の官民パートナーシップ・ネットワーク)へ授与される。適格の研究所は、①医療的もしくは非医療的対策、②重要マテリアル、機器、サプライ品の生産加速、③追加の生産施設、④パンデミック対策及び回復のロードマッピング技術、などに関連するプロジェクトを提案することができる(プロジェクトの内容はこれらに限定されない)。​ ​ National Institutes of Health “NIST Funding Manufacturing Institutes to Support Pandemic Response” (3/31/20) ​

ロサンゼルス・クリーンテック・インキュベーター、プログラムを改め、16メンバーのコホート体制へ

​ロサンゼルス・クリーンテック・インキュベーター(Los Angeles Cleantech Incubator)は、自らのインキュベーター・プログラムを改め、申請書を審査する形から、コホート・モデルへと切り替えることとなった。第1コホートとなる16のベンチャー企業にサービスと事務所を提供し、パイロット・プロジェクトに2万ドルの資金を約束するのと引き換えに、その企業の1.5~3%の株式を取得することになる。この新しいプログラムに参加する企業創業者の約3分の1が女性で、半分以上が有色人種、5%以上が退役軍人となっている。この新しいインキュベーター・プログラムは2年プログラムで、スタートアップ企業が一定のマイルストーンを達成すれば、インキュベーターから株式を買い戻すことができる仕組みになっている。​ ​ Tech Crunch “Los Angeles Cleantech Incubator reboots its incubation program with 16-member cohort” (4/22/20) ​

NIST、緊急応答の強化を目的として、IoTと拡張現実のコンペを実施へ​

米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology:NIST)は近々、拡張現実(AR)及びモノのインターネット(IoT)を戦略的に活用して公共安全担当者による緊急事態への対応を変革することを目的に、2つのイノベーション・コンペを実施する計画である。IoTコンペは、スマートシティ・データ・ストリームを使って災害シナリオをシミュレーションする製品に焦点を当て、ARコンペは、第一応答者のためのARインターフェースを創出することを模索する。いずれのコンペも、研究開発のフェーズを経て、最終的な第4次フェーズとなるNIST CHARIoTチャレンジ(NIST CHARIoT Challenge)では、IoTデータ・ストリームをARヘッドセットに統合し、ウェアラブル及びセンサー技術が、公共安全担当者がより早く、より多くの情報に基づいた判断をする一助となることを実証する。​ ​ Nextgov “NIST Launches Innovation Contests in IoT, Augmented Reality to Boost Emergency Response” (4/22/19) ​

エネルギー省製造研究所、革新的プロセス強化のための新規プロジェクトを発表​

エネルギー省(Department of Energy)の「プロセス強化導入の迅速な進展(Rapid Advancement in Process Intensification Deployment: RAPID)製造研究所(RAPID Manufacturing Institute)」は4月22日、化学及びコモディティのプロセス、天然ガスの改良、再生可能バイオ製品、ファンダメンタルス/モデリング/シミュレーション/モジュール・製造における強化プロセスで、RAPIDの研究フォーカス分野に沿った5件のプロジェクトに約400万ドルを提供すると発表した。RAPIDは、エネルギー省が資金拠出している「製造USA(Manufacturing USA)ネットワーク」の一つ。今回選出されたプロジェクト・チームは、①ワシントン州立大学(Washington State University)とGTI、②ミネソタ大学(University of M)とRTIインターナショナル(RTI International)など、5件。​ ​ Department of Energy “Energy Department Manufacturing Institute Announces New Projects for Innovative Process Intensification” (4/22/20) ​

国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)、COVID-19研究優先事項を詳述した戦略的計画を発表​

国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)傘下の国立アレルギー・感染症研究所(National Institute of Allergy and Infectious Diseases: NIAID)は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の診断、予防、治療に関する研究を加速させることを目的とした詳細な計画を発表した。NIAIDが発表した「COVID-19に関するNIAID戦略的計画(NIAID Strategic Plan for COVID-19)」は4つの主要な優先事項で構成されている。それらは主に、①新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)及びCOVID-19の根本的知識を向上させること、②COVID-19の感染者を特定及び隔離するための迅速かつ正確な診断及び分析方法を開発すること、③COVID-19の潜在的な治療を特性化及び試験すること、④感染から守り、将来のまん延を防止するための安全かつ効果的なワクチンを開発すること、である。​ ​ National Institutes of Health “NIAID strategic plan details COVID-19 research priorities” (4/23/20) ​

NIHの委員会、コロナウィルス医薬品に関する初のガイドラインを発表​

​国立衛生研究所(National Institutes of Health: NIH)が編成した委員会が発表した新型コロナウィルス感染症(COVID-19)治療のガイドラインは、ヒドロキシクロロキンを含め、最も有望視されている医薬品の一部について、「十分なデータがない」と結論し、「ヒドロキシクロロキンと抗生物質の併用は、臨床試験内にとどめるべきである」との見解を示した。ガイドラインを作成した「新型コロナウィルス治療ガイドライン委員会(COVID-19 Treatment Guidelines Panel)」 は、政府及び医療組織の医師、統計学者、その他の専門家で構成されている。ガイドラインはCOVID-19の潜在的な治療を2つに分類(①抗ウィルス薬(ヒドロキシクロロキンなど)、②免疫システムに重点を置いた治療法)して記述している。​ ​ Politico “NIH panel issues first guidance on coronavirus drugs” (4/21/20) ​