ORNLとアトミック・キャニオン社、原子力発電所ライセンシング手続き合理化で協力

オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory:ORNL)と人工知能(AI)企業のアトミック・キャニオン社(Atomic Canyon)は、原子力発電所のライセンス申請審査へのAI導入を通じて申請手続きを合理化するために協力するとした覚書を締結した。本覚書は、高性能コンピューティングを活用して高忠実度シミュレーションを作成するという両組織共通の意図を概説したもので、審査手続きを自動化するAIを活用してライセンシングの迅速化を図りながら、原子力発電所の設計の安全性を確保する。米国は、原子炉設計ライセンシング及び新規原子力発電所試運転に新たな期限を設定したが、これらの目標を達成するには、国家が必要とするソリューションを提供するために企業がエネルギー・AIの両方におけるイノベーションを主導する官民パートナーシップが必要となる。アトミック・キャニオン社は、同覚書の下でORNLのスパコン「フロンティア(Frontier)」を使用し、同社の「ニュートロン(Neutron)」AIプラットフォームに電力を提供する「フェルミ(FERMI)」と呼ばれるモデルに特化した、新しいAIモデルを開発することになる。「フェルミ」モデルに技術言語を教えるには「フロンティア」が必要で、米国原子力規制委員会(U.S. Nuclear Regulatory Commission:NRC)のデータベース「省庁内文書アクセス・管理システム(Agencywide Documents Access and Management System:ADAMS)」に含まれる5,300万ページに及ぶ原子力関連文書で使用される語彙に基づく原子力業界の技術言語を学習させることになる。

Oak Ridge National Laboratory “Oak Ridge National Laboratory, Atomic Canyon to accelerate nuclear licensing with AI” (07/22/25)
https://www.ornl.gov/news/oak-ridge-national-laboratory-atomic-canyon-accelerate-nuclear-licensing-ai