政府説明責任局(Government Accountability Office:GAO)は、①地球工学科学(ジオエンジニアリング)の現状、②地球工学における連邦政府の関わり、③地球工学に適用される連邦法や国際合意に関する専門家や連邦政府職員の見解およびガバナンス上の課題、について調査するよう依頼を受け、「気候変動:協調的な戦略により、連邦政府による地球工学研究のフォーカスとガバナンス努力への情報提供が可能になる(Climate Change: A Coordinated Strategy Could Focus Federal Geoengineering Research and Inform Governance Efforts)」と題する報告書を発表した。GAOは、地球工学に関連する実験やモデリング研究はほとんど行われておらず、地球工学によるアプローチの有効性や潜在的影響には大きな不透明性が残っていること、地球工学研究に関する連邦政府の取り組みには協調的戦略が求められていること、そして地球工学に適用される連邦法や国際合意については不透明であることなどを指摘している。そうした上でGAOは、科学技術政策局(Office of Science and Technology Policy:OSTP)などの大統領府内の適切な局が関係省庁と協議した上で地球工学研究に関する明確な協調的戦略を策定するよう勧告している。
GAO “Climate Change: A Coordinated Strategy Could Focus Federal Geoengineering Research and Inform Governance Efforts” (10/10)