ニューヨーク大学、全ての医学生の学費を無償に

ニューヨーク大学(New York University: NYU)は8月16日、全ての医学生を対象に、その財政状況に関係なく、大学が学費を全額負担すると発表した。これは、大手の医学大学院としては初めての動きであり、卒業生は十万ドル単位の債務を抱えることがなくなることで、卒業後のキャリアの選択肢拡大につながることが期待されている。医大関係者は、学費の高騰と負債の急増により、新たな医師は高額収入が見込まれる分野へと進む傾向が強くなり、研究者やプライマリーケア医(一次診療医)不足の一因になっていると懸念している。こうした中、全国の医科大学院は、積極的な資金調達運動を行い、優秀な候補学生を獲得するための競争や債務負担の軽減、卒業生のキャリアの選択肢拡大に取り組んでいる。NYUは、学費を永久的に無償にするために必要な額を約6億ドルと試算し、そのうち4億5,000万ドル以上を調達した。

Wall Street Journal “NYU Makes Tuition Free for All Medical Students” (8/16/18)