食品医薬品局(Food and Drug Administration: FDA)は5月9日、承認されていない幹細胞処置を行う二つのクリニックの差し止めを求めて、連邦裁判所に提訴したことを発表した。対象となっているのは、米国ステム・セル・クリニック(U.S. Stem Cell Clinic L.L.C.)(フロリダ州)とカリフォルニア・ステム・セル・トリートメント・センター(California Stem Cell Treatment Center)及びセル・サージカル・ネットワーク・コーポレーション(Cell Surgical Network Corporation)(カリフォルニア州)である。これらのクリニックは、患者の腹部にある脂肪を取り除き、その抽出物を膝や脊髄などに注入する処置を行っている(抽出物に含まれている幹細胞は怪我や病気による損傷を修復する置換細胞を提供するとの理論に基づく)。しかし、こうした処置の一部は、失明などの深刻な影響を患者にもたらしている。両機関は、「いかなる政府機関も、自分の体内にある幹細胞を利用する権利をはく奪すべきではない」「自分の体内にある幹細胞は医薬品に該当しない」との見解を示している。