ORNLとINL、原子力向け圧力容器の3D印刷技術で連携

オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory: ORNL)は8月21日、アイダホ国立研究所(Idaho National Laboratory: INL)と連携し、産業用大型圧力容器の国内供給網(サプライチェーン)拡大に向け、ワイヤーアーク型3Dプリンター(積層造形)の共同開発を開始したと発表した。極限条件下で稼働する圧力容器は原子力エネルギー産業の重要部品であるが、鍛造技術不足が供給上の課題となっていることから、生産を加速する同技術開発により関連部品の迅速供給を実現する。これに先立ち両研究所は7月、製造実証施設の先進技術と人工知能(AI)によるリアルタイム監視技術を融合したORNLのMedUSA基盤上での実証実験を実施し、3本のロボットアームを用いて電気アーク技術を使いワイヤーを溶融させて複雑な小型部品を1から製造することに成功した。製造時に品質や材料特性を即時評価・保証する仕組みを構築することで、検証工程の大幅短縮が可能になり、次世代原子炉をはじめ、化学精製や防衛、航空宇宙分野への技術応用が期待されている。

ORNL “National laboratory research collaboration focuses on accelerated qualification of critical nuclear components” (08/21/26)
https://www.ornl.gov/news/national-laboratory-research-collaboration-focuses-accelerated-qualification-critical-nuclear