連邦最高裁は5月29日、国家環境政策法(National Environmental Policy Act: NEPA)に基づいて環境審査を実施する連邦機関は、許可申請評価対象となる輸送及びエネルギーインフラ・プロジェクトの影響についてより限定的な見方を取ることができるとの裁定を下した。本件は、ユタ州でワックス状の原油を輸送する88マイルの鉄道の許認可が関与しているもので、連邦最高裁の裁定(8対0)の前には、下級審が過去数年に亘り、液化天然ガスの輸出ターミナルプロジェクトや鉄道・パイプラインなどのエネルギー輸送プロジェクトの影響について、輸送された後に燃焼される化石燃料が気候に及ぼす影響などを広範に考慮するよう求める裁定を下していた。ブレット・カバノー判事(Brett Kavanaugh)は、「NEPAは広範囲なものではなく、一般的に連邦当局の最終判断を決定するものではない。NEPAの目的は、当局の意思決定への情報提供であり、それを麻痺させることではない」との意見を出している。業界や共和党員、そして一部の民主党員は長年に亘り、NEPAの審査は大規模化され、一部においては法的障害となっていると苦情を申し立てていた。
POLITICO “Supreme Court limits agency environmental reviews” (05/29/25)
https://www.politico.com/news/2025/05/29/supreme-court-limits-agency-environmental-reviews-00374122