サイバー防衛の予算削減、中国によるハッキング対策の脆弱化も

国家安全保障会議(National Security Council:NSC)のサイバー担当上級部長であるアレクセイ・ブラゼル氏(Alexei Bulazel)は5月初旬、RSA会議での講演で、米国の重要インフラに対して中国が積極的なハッキング能力を事前に構築していることに反撃したいと述べ、攻撃的作戦に関する否定的な見方を拭い去ると共に、初めてその使用を米国の戦略の公然たる一部として発言した。同氏は、こうした措置は、状況を変える最速の方法であり、米国を標的とした外国のサイバー攻撃の増加の抑制につながることを期待すると述べた。しかし同会議に出席した数多くの専門家が、サイバー・インフラ安全保障庁(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency: CISA)における最近の人員削減や、共和党による予算調整法案での更なる削減に懸念を示している。現在の米国は十分な防衛体制が整っていないというのが総意であり、複数の安全保障企業によると、今年第1四半期に検知された中国によるハッキングの試みは、前年の2倍以上であるという。

Washington Post “Cyberdefense cuts could sap U.S. response to China hacks, insiders say” (05/23/25)
https://www.washingtonpost.com/national-security/2025/05/23/cisa-cyberattacks-china-doge-cuts/