米国物理協会(American Institute of Physics:AIP)は4月24日、予算削減により、物理・天文学系大学院の今後2年間の入学者数が減少する見込みと発表した。国内の物理学と天文学を専門とする大学院292校を対象に調査し、115校から回答を得た。報告書は、2025年度秋の新入生数は約13%減少すると予測し、特に私立大学で25%減、公立大学で7%減となると指摘した。多くの学科長が2026年度も大幅に減少すると予測し、科研費打ち切りや削減を報告する学科や、大学によっては入学枠の追加を停止する動きや初年度分のみの財政支援に変更するケースも出てきたという。不安定な資金状況が教職員の採用凍結や高齢教員の後任不在、研究環境の悪化懸念につながり、教員や学生の心理的負担を高めていることに加え、トランプ政権の入国管理政策は留学生や外国人研究者の渡航に影響を及ぼし、優秀な人材の流出や国際会議出席の回避も報告されており、このような状況が国の科学技術力低下に直結すると警鐘を鳴らしている。
AIP “US Physics Departments Expect to Shrink Graduate Programs” (04/24/25)
https://ww2.aip.org/fyi/us-physics-departments-expect-to-shrink-graduate-programs