米国物理協会(American Institute of Physics: AIP)は2月11日、エネルギー長官のクリス・ライト氏(Chris Wright)が研究開発(R&D)ポートフォリオの包括的な見直しを行い、技術的進歩を優先事項とする就任後初の声明を発表したと伝えた。核融合、高性能コンピューティング、量子コンピューティング、AIなど先進技術を推進し、プロジェクトのマイルストーンを厳格に実施していく方針である。また、基礎科学の進歩や米国の製造競争力強化を図るため、化石燃料、先進原子力、地熱、水力発電などのエネルギー技術を優先するとした。一方で、風力や太陽光には触れず、ネットゼロ政策を批判し、エネルギーコストの上昇やシステム全体の信頼性を脅かすと主張した。また、原子力エネルギーの迅速な展開を強調し、エネルギー省(Department of Energy)の科学局首席補佐官にクリスチャン・ニュートン氏(Christian Newton)を任命する人事についても発表した。
AIP “New Energy Secretary Orders R&D Portfolio Review” (02/11/25)