Day: July 28, 2026
NTIA、6G技術開発で新構想 国際連携体制を構築
商務省(Department of Commerce)の国家電気通信情報局(National Telecommunications and Information Administration:NTIA)は7月27日、新構想「6G主導権と安全性確保のための行動喚起(Call to Action for 6G Leadership and Security)」を開始したと発表した。次世代通信規格の6Gネットワーク開発とその運用に関するロードマップで、ヨーロッパ、インド太平洋、西半球における20カ国以上のパートナー政府と協力し、ビジョンを共有する。2025年12月の大統領覚書に基づく取り組みで、NTIAは今後1年かけて同ネットワークのセキュリティや相互運用性、復旧力強化に向けて各国と連携していく方針を示した。また、次世代網の構築と運用には人工知能(AI)が中心的な役割を果たすとし、商用化を見据えた戦略的調整と民間主導のイノベーション推進を促していく。NTIAは今回の取り組みについて、国の安全保障、外交政策、経済繁栄の基盤になると説明し、民間部門のイノベーション開拓に向けたマイルストーンと位置付けている。 NTIA “NTIA Launches Global “Call to Action for 6G Leadership and Security”” (07/27/26) https://www.ntia.gov/press-release/2026/ntia-launches-global-call-action-6g-leadership-and-security
PNNLとAWS社、AI開発で連携 電力網安定化に向け
パシフィック・ノースウエスト国立研究所(Pacific Northwest National Laboratory: PNNL)は7月27日、悪天候や電力需要の急増、サイバー攻撃などの脅威に対応する最先端人工知能(AI)ツールの検証に向け、アマゾン・ウェブ・サービス社(Amazon Web Services: AWS)と提携したと発表した。データセンターなどによる急激な負荷変動や障害発生時などの複雑な状況下における電力網の信頼性と復旧力の向上に向け、AIを活用したリアルタイム分析や意思決定支援システムを構築する。既存の生成AIによる誤情報(ハルシネーション)を防ぐため、電力インフラ運用施設に物理法則などの専門知識を組み込んだ「ニューロシンボリックAI(Neuro-symbolic AI)」技術を導入し、様々なシナリオをテストする。主に現実的なシミュレーション環境、革新的なセンサー及び監視ツールを開発し、運用担当者の負担軽減を図るとし、実用的かつ人間中心の方法を基盤としつつ、AIを効果的に活用し、消費者への価格転嫁なく安全で信頼性が高い国内電力網構築を目指す。 PNNL “PNNL and Amazon Partner to Advance AI Tools for a More Reliable, Secure and Affordable Grid” (07/27/26) https://www.pnnl.gov/news-media/pnnl-and-amazon-partner-advance-ai-tools-more-reliable-secure-and-affordable-grid
ロッキー国立研究所、膜技術研究センター設立に1,200万ドル獲得 商業化促進へ
ロッキー国立研究所(National Laboratory of the Rockies: NLR)は7月12日、「膜工学センター(Membrane Engineering for Manufacturing, Benchmarking, Research, Analysis, and Next-Gen Evaluation: MEMBRANE)」設立に向け、エネルギー省(Department of Energy)の産業技術局(Industrial Technologies Office)から1,200万ドルを獲得したと発表した。革新的な分離膜技術の研究開発から市場参入までを支援する全国規模の研究拠点となる予定で、アルゴンヌ国立研究所(Argonne National Laboratory)とオークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory)と連携し運営する。分離膜は省エネ効果が高く、水浄化や資源回収、ガスの分離精製などに幅広く活用される一方、試作や市場投入に必要な資金・設備が不足し商用化に至らない「死の谷」克服が課題となっていた。今回、同施設に国内初となる市場開発施設を設置し、産業規模の製造実証ラインや試験環境を整備することで、技術開発や試作、実証実験を強力に推進していく方針である。 NLR “NLR-Led Center Could Spur Industrial Adoption of New Membrane Technologies” (07/27/26) https://www.nlr.gov/news/detail/program/2026/nlr-led-center-could-spur-industrial-adoption-of-new-membrane-technologies
エネルギー省、産業用水の再利用技術開発に1,200万ドル 持続可能な水供給網構築へ
エネルギー省(Department of Energy)は7月27日、総額1,200万ドル規模の水再利用技術開発と地域水システム調査に関する提案募集を開始すると発表した。水需要の増加に伴い、製造業者の水源確保が急務となっていることから、ローレンス・バークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory)が主導する官民連携組織「水イノベーション国家同盟(National Alliance for Water Innovation: NAWI)」を通じて、製造工程内での水処理・再利用や先進技術を用いた廃水の浄水化などを実証する事業を公募する。主に化学、食品・飲料、製紙・パルプ、半導体、鉄鋼、自動車などの主要産業における冷却水や処理・すすぎ水、廃水処理排出水分野に関する技術で、申請締め切りを9月15日とし、コンセプトペーパー(実行計画書概要)の提出を条件とした。また、選考通過者の最終提案書締め切りは11月24日とした。併せて実施する地域水供給網インフラ改修・整備に向け地域の水計画や技術導入に関する意見募集については、提出期限は9月9日となっている。 Department of Energy “National Alliance for Water Innovation Seeks Proposals for Industrial Water Reuse Technologies and Public Feedback on Studies to Secure the Nation’s Water Supply” (07/27/26) https://www.energy.gov/cmei/ito/articles/national-alliance-water-innovation-seeks-proposals-industrial-water-reuse