米国のR&D活動と研究論文に関するNCSES報告

国立科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)の7月23日の発表によれば、2023年の米国R&D支出合計は9,400億ドル(試算)で、前年の8,920億ドルから5%増加した(名目ベース)。国際比較で見ると、米国の国内総研究開発支出(gross domestic expenditures on R&D: GERD)は9,230億ドル(2022年)と世界最大で、現行の購買力平価(purchasing power parity: PPP)ベースで前年比12%増加した。中国のGERDは2番目に高い8,120億ドルで同16%増加した。経済圏別の比較として国家R&D集約度(GERDとGDPの比率)で見ると、イスラエル(6.0%)と韓国(5.2%)が最も高く、台湾(4.0%)、米国(3.6%)、日本(3.4%)、ドイツ(3.1%)と続く。中国は2.6%、欧州連合は2.1%であった。世界的な研究出版論文数でも、米国は良質の科学研究論文生産国として世界的リーダーの位置付けを維持し、多くの科学工学分野で頻繁に引用される出版論文の割合が高い。一方、中国の成長は著しく、総出版論文数は現在、米国の2倍となっており、頻繁に引用される論文の割合は過去10年間で急速に上昇している。

NCSES “Discovery: R&D Activity and Research Publications” (07/23/25)
https://ncses.nsf.gov/pubs/nsb20257