米国物理協会(American Institute of Physics: AIP)は3月31日、国家情報長官室(Office of the Director of National Intelligence:ODNI)が発表した2025年の年次脅威評価報告書(2025 Annual Threat Assessment)から気候変動への言及が完全に削除されたことを明らかにした。2024年までの報告書では、気候変動が国家安全保障に与える影響として、干ばつ、洪水、極端な気象現象は国家の不安定化や経済問題の悪化させるなどの内容が詳細に分析されていたが、最新の報告書では一切触れられておらず、過去、米国の安全保障上の懸念として定期的にフラグが付けられていたトピックへの言及も省略された。国家情報長官のトゥルシ・ガバード氏(Tulsi Gabbard)は、上院議員アンガス・キング氏(Angus King、メイン州選出無所属)の質問に対し、「環境の変化は認識しているが、米国民への直接的な脅威に焦点を当てている」と説明した。報告書は、中国との科学技術競争や麻薬取引対策に重点を置いている。
AIP “Climate risks no longer included in annual intel assessment” (03/31/25)
https://ww2.aip.org/fyi/the-week-of-march-31-2025