米国物理協会(American Institute of Physics: AIP)は10月7日、エネルギー省(Department of Energy)科学局(Office of Science)傘下の6つの専門分野別諮問委員会が統合され、科学局諮問委員会(Office of Science Advisory Committee: SCAC)へ再編されたことに対し、物理学の未来を担う専門知識が不足しているとの懸念が科学者から上がっていると報じた。新たに設置されたSCACの委員数は22人と大幅に縮小され、原子力物理や生物・環境分野の経験者は不在であることに触れており、厳密な長期計画作成には十分な専門知識が必要と表明している。特に学者の参加割合の低さについて指摘し、専門家らは現場からの提言や研究資金削減への協議機会喪失に対する懸念が上がっている。従来の分野別委員会は、こうした科学コミュニティの懸念を表明する場でもあったとの声もあり、こうした懸念に対し、同省は専門家によるテーマ別小委員会の活用や、SCACが作成する長期戦略計画についても従来通り地域社会と連携していくと説明している。
AIP “DOE Science Committee Draws Concerns Over Limited Expertise” (10/07/26)
https://www.aip.org/fyi/doe-science-committee-draws-concerns-over-limited-expertise