エネルギー市場、貿易摩擦と再生可能エネルギー拡大により変動局面に

エネルギー情報局(Energy Information Administration: EIA)は4月10日、短期エネルギー見通し(Short-Term Energy Outlook: STEO)で、エネルギー市場が貿易政策の影響と再生可能エネルギーの急成長により変動局面にあると報じた。トランプ大統領が4月2日に全輸入品への10%の関税を発表し、中国が4月4日に34%の報復関税を実施したことで原油スポット価格は急落し。また、OPECと加盟国の生産増加の早期実施により、ブレント原油も一時1バレル=66ドルに下落した。国際需給の不透明感が広がる中、今夏の国内ガソリン小売価格は1ガロン=3.10ドルと低水準での推移となる見込みで、天然ガス需要は輸出増加や寒冷な気候の影響を受け、2025年に約4%拡大、平均価格は4.30ドル/100万BTU(MMBtu)に達すると見られる。一方、国内の太陽光発電容量が2026年までに182GWに倍増し、風力発電も堅調に拡大するも、これらの動向はエネルギー価格のボラティリティと市場の不確実性を一層高める要因であるとしている。

EIA “Short-Term Energy Outlook” (04/10/25)
https://www.eia.gov/outlooks/steo/report/index.php
https://www.utilitydive.com/news/eia-expects-more-solar-capacity-higher-power-prices-thru-2026/745108/