米国内の生産性の伸びが悪化している。製造業の生産性は20世紀半ばに急成長したが、1970年から鈍化し始めた。成長の減速は今日も続き、生産性は100年以上前よりも低い。科学研究への投資は増加しているにもかかわらず、こうした事態となっている。ある専門家は、「現在の科学は単に、かつてほど画期的ではないためである」と分析するが、これに対して、量子物理学やプラズマ物理学などにおける進展を指摘する研究者もいる。このような中で、ハーバード・ビジネス・レビュー誌(Harvard Business Review)は、「現在の科学は応用へとつながっていない。つまり、何かが、科学的発見が生産的なイノベーションを加速させることを阻んでいるのではないか」との見解を発表した。同誌の調査によれば、米国のイノベーション・エコシステムは1970年代以来、バラバラになり、企業と学術機関の科学は分離して、基礎的科学発見の応用がより困難になっているという。
Harvard Business Review “Why the U.S. Innovation Ecosystem Is Slowing Down” (11/26/19)