「フィジカルAI」到来間近、供給網整備が課題 CSET報告

安全保障・新興技術センター(Center for Security and Emerging Technology: CSET)は2月、人工知能(AI)とロボティクスが融合する新領域「フィジカルAI(Physical AI)」に関する調査報告書を発表した。同技術がチャットGPT(ChatGPT)に続く歴史的な転換点になるとし、自律走行車や人型ロボットの普及により関連市場が2050年までに5兆ドル規模へ成長する可能性があるという。エヌビディア社(NVIDIA)社やテスラ社(Tesla)、アマゾン社(Amazon)、またロボティクス部門を再編したオープンAI社(OpenAI)社などが開発を加速させる一方で、報告書は、現在のAIモデルが3次元空間を理解できず、ロボットの自律運行に必要な供給網や製造基盤が成熟していないという。またバッテリーやセンサーなどのハードウェアはソフトウェアに比べて発展が遅く、利益率の低さから革新的な新興企業が参入しにくい産業構造であることに加え、各ロボット企業の独自方式採用により、部品の標準化も進まず、製造の大規模化と量産化が阻害されていると課題を示した。

CSET “Physical AI A Primer for Policymakers on AI-Robotics Convergence” (02/XX/26)