ベンチャー・キャピタル(VC)業界では、多様性と包含性(diversity and inclusion: D&I)の点で遅れていると指摘されているが、全米ベンチャーキャピタル協会(National Venture Capital Association: NVCA)とデロイト社(Deloitte)によるNVCA-デロイト人的資本アンケート調査(NVCA-Deloitte Human Capital Survey)の第2版(2018年)によれば、VC企業は、優れた多様な人材を引き付け、維持するために、小規模ながらも一定の進展を示しているという。調査結果によれば、VC企業の約3分の1が多様性戦略(32%)もしくは包含性戦略(31%)を有しており、この割合は前回調査(2016年。いずれかの戦略を有していると回答した企業は20%以下)より高い。また、今年の調査で、「D&I戦略を有している」と回答したVC企業では、同戦略を有していないVC企業に比べ、上層部により多様性が見られる。この他、「女性の存在は高まりつつあるが、投資ポジションやリーダーシップでは依然として少数派である」「ミレニアル世代はVCの上級ポジションへとシフトしつつある」ことなどが明らかになっている。
National Venture Capital Association “Second Edition of NVCA-Deloitte Human Capital Survey Uncovers Progress for Diversity & Inclusion at Venture Capital Firms” (6/25/19)